人気ブログランキング | 話題のタグを見る

毎日思うこと、感じることを日々の時間(とき)の中で綴ります


by reem-akemi
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

バグダッド…

リバーベンドがサミュエル・ジョンソン賞を取れたかどうか気になり検索してみました。

残念なことに、イギリスらしくシェークスピアのノンフィクションが優勝していました。
http://www.bbc.co.uk/bbcfour/books/features/samueljohnson/

ショートリストの6作品にもあがっていなかったので、ちょっとがっかり。壁は厚かったですね。

でも、今、彼女はそれどころではないかも知れません。日曜日から4万の米軍兵士が投入され、スンニ派狩と思えるような攻撃がバグダッドで展開されています。

以下、イラク・レジスタンスレポートからの転載(翻訳は山本史郎さん)
*****************************************************************
◆米軍攻勢始まる、スンニ派居住地で掃討作戦
US offensive gets underway in Baghdad, and sweeps Sunni districts

 傀儡(かいらい)イラク軍と警察を従えた米占領軍は、前日に発表したように、14日夜明けに大規模な作戦に着手した--イスラム・メモが14日午前9時50分(メッカ時間)の速報で次のように伝えた。

 クドス・プレスによると、約4万1000人の米軍と傀儡軍、傀儡警察ならびに宗派至上主義の民兵が大規模な掃討作戦に参加した。クドス・プレスは当局側広報担当者の話として、バグダッドでの攻勢は武装攻撃が多く発生した地域に集中しており、それはアザミヤ地区やカラハ地区のような武装集団がいつも活動しているとみられているところである。

 イスラム・メモのバグダッド通信員は目撃者の話として、作戦はスンニ派地域だけを狙ったもので、米軍とその同盟勢力が民家への襲撃と数十人の拘束を開始した。

 スンニ派モスクに行こうとしていた宗教関係者特有の短いディシュダシャを着たり長いヒゲを蓄えた人々が米軍等に拘束された。米軍とその同盟者の部隊には、スンニ派住民への拷問と殺害で知られるバドル旅団のようなシーア派至上主義民兵多数が含まれていた。 

 1軒の家屋に2人以上の男性を米軍が発見すると、彼らは最も年齢の低い者を残して、男たちのほとんどを拘束する。

 イラク軍と傀儡警察、シーア派民兵は民家を急襲・捜索して盗みを働き、金銭と貴重品だけでなく香水と衣服まで盗んでいるところが目撃された。

 イスラム・メモは米軍と同盟しているシーア派至上主義者によって荒らされたスンニ住民の家屋を写真に撮ることができた。写真は次のURLで見ることができる。
 http://www.islammemo.cc/news/one_news.asp?IDNews=114098


◆バグダッドのあちこちで拘束・弾圧作戦が一斉に
Campaign of arrests and repression carries on apace in Baghdad neighborhoods

 イラク傀儡軍と警察、シーア派民兵を従えた米占領軍は大規模な急襲・捜索作戦を次々に続けている--イスラム・メモが14日午後1時10分の速報で伝えた。

 バグダッド南郊ドーラ地区にいるイスラム・メモ通信員は、14日昼過ぎの12時30分頃、米軍とその同盟者が同地区で40人以上のスンニ派住民を拘束したと伝えた。拘束された者の年齢は18歳から50歳までである。

 通信員のレポートによると、マハディヤ地区にあるモスクの導師が度重なる襲撃・拘束は展開されていると語った。

 西バグダッドのアミリヤ地区では、急襲・拘束作戦がムルキ・モスク近くで続いているが、米軍に連行された人数はわかってない。


◆数百人が拘束され、襲撃軒数は3000軒に
Witnesses say hundreds arrested, puppet army reports say 3,000 homes raided

 現地時間で14日午後7時頃、傀儡のイラク軍とイラク警察、シーア派民兵を従えて各地でスンニ派住民の家屋3000軒以上を捜索した--イスラム・メモが14日午後8時20分の速報で伝えた。アミリヤ、ドーラ、アザミヤ、シャブ、サリハ、ガザリヤ、ジハードその他のバグダッド各地が襲われた。

 イスラム・メモのバグダッド通信員は、匿名を求めたイラク軍関係者の話として、米軍とその同盟者はイラク軍が知っているだけで192人を連行したとレポートした。

 米軍と傀儡勢力による掃討作戦に遭遇した地域を歩いている途中で、イスラム・メモ通信員は何百人もの拘束について人々が話しているのにでくわした。あるケースでは、ハミド・アル・ハダルという名の精神不安定の者がアミリヤ地区で盲目の母親と一緒に住んでいたが、彼までが他の拘束者と一緒に連行されていった。

 通信員がレポートをまとめたとき、スンニ派地域に対して夜間外出禁止令が2、3分前に課せられたところだと彼は書いた。通信員によると、米軍は拡声器を使って、自宅のドアから出た者を見かけたら、誰であれ射殺すると宣告した。


◆スンニ派の宗教指導者が臨戦態勢のファトワ発令
Sunni religious scholars issue Fatwa ar-Ribat

 米国の後押しする傀儡政府とシーア派民兵がスンニ派住民をバグダッドから追放しようと共謀するなかで、スンニ派の法学者はイスラム教のファトワを発表し、スンニ派住民がバグダッドから離れて家屋・財産をシーア派至上主義者の民兵に明け渡すことを禁じた--イスラム・メモが14日午後9時15分の速報で伝えた。

 イスラム・メモ通信員のレポートによると、バグダッドからスンニ住民が逃げ出すという報告が寄せられるなかで、ファトワ・アッ・リバト(臨戦態勢をとるファトワ)と呼ばれる宗教令が14日に発せられた。イラク・レジスタンスの地元支持者を追放するための現在展開中の作戦と米軍の保護のもとに、シーア派民兵がスンニ派を襲ってくるという流血の事態を恐れてのものだ。

 イスラム・メモのバグダッド通信員は、ファトワに署名した10人の法学者のなかの1人ハリド・アル・アザウィ師が、シーア派至上主義者の狙いはバグダッドからスンニ住民を追放してバグダッドを完全なシーア派の都市にすることだと話した、とレポートした。「だからスンニ派住民は彼らに抵抗する義務があり、スンニ住民を追放してハルン・アッ・ラシードの都バグダッドをシスタニとハキムの手に渡すという醜い宗派至上主義者の計画を許してはいけない」(シスタニは反レジスタンスでシーア派の宗教権威であり、ハキムは親米バドル旅団の責任者である)。

 アル・アザウィはイスラム・メモの取材に、戦争は彼らの宗教と信念ゆえに戦われているのだから、「スンニ派住民は神に導かれて戦いに備えなければならない」と語った。「この戦いで命を落とす者は誰であれ神とともにある殉教者となり、生き延びる者は誰であれ偉大な恩恵に浴するだろう」。

 女性に対するシーア派民兵による危害について尋ねられると、アル・アザウィ師は、「誰であれ不名誉を恥とする者なら、男が家にいるのに女性を連行して危害を加えることはない」と語った。

 イスラム・メモ通信員は、スンニ住民が米軍とシーア至上主義者の政府・軍・警察・暗殺チームによる血生臭い攻撃に直面するなか、この臨戦態勢のファトワはイラクで進行中のありのままを反映している、と指摘した。
************************************************************************:
悲しいけれどついに始まってしまった…。
でも、それでも思う。これ以上の殺戮はやめてほしい。これ以上血を見るのはもういやだ。
リバーは無事だろうか…。
by reem-akemi | 2006-06-17 00:58 | iraq