毎日思うこと、感じることを日々の時間(とき)の中で綴ります


by reem-akemi
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金のピアス

2003年10月イラク・モスルを訪れたさい、路地裏の小さな宝石店で金色に輝くピアスを見つけた。耳を通すリングに平たく打ち出した5ミリほどの丸い金属が6枚、ユラユラとゆれていた。アラブのお姫様の耳をかざるような優雅さが気に入り、店内へ。主人はおもむろにピアスを秤(はかり)の上に。昔ながらの錘(おもり)を載せる秤だ。おもりを少しずつ重くして金の重さを測る。

戦後まもないイラクだからまだ金細工の職人がいたのかもしれない。古典的なデザインではあったが、アラブの長い文化を感じさせるピアスにすっかり魅了された。

金のピアスは動くたびに耳元でゆれている。首をイヤイヤと横に振るとゆれているのがよくわかる。イラクの古い町、ニネベの丘に吹く風の思い出とともに金のピアスは私にとってはイラクそのものだった。

ところがこのピアス、ときどきお散歩に出てしまう。。。気がつくと耳についてない。
最初はあせって自分の歩いた場所を丹念に探し回ったが、あきらめかけた頃、出てくる。最初からそこにいたのよといわんばかりに落ちている。

初めてなくなったのが帰国してまもなく。鏡を見ると耳についてないので家中を探した。1週間ほどたったある日、玄関のたたきの隅に落ちているのを発見。あれ!こんなところに!!!その嬉しかったこと(^^)

それからたびたびそんなことが繰り返されていた。
ピアスのリングの先は耳を通ってからつなぎ目の穴にカチッと音がするまで挿しているから落ちることなどないと思うのに。。。にもかかわらず。

最後のお散歩に出たのが今年の6月頃だったろうか。
気がつくとやはり耳についてない。また戻ってくるだろうとのんびり構えていたが、いつになっても見つからない。今度ばかりは本当に無くしたのか。。。イラクに行くことがあったら、片方だけ売ってもらおうかなどど考えていた。

そして、忙しさにかまけてピアスのことを忘れていった。

そんなある日、通っているアラビア語の学校の図書室のカウンターで、夏休みに読もうと思って絵本を借りる手続きをしていた。おしゃべりをしながら、ふとカウンターの上を見るとキラキラと光るものがある。あら!どこかで見たようなデザイン!!!wwww、私の金のピアスだ!!!!!!
「あら!これどこに?」
「Reemさんのだったの?」
「えぇ、だいぶ前に無くしてあきらめていたのよ」
「6月頃だったかしら、床に落ちてたのよ。欲しいという人もいたんだけど誰のものかわからないからずっとそこに置いておいたの」
「今まで気がつかなかったわ。ありがとう!」

ということで、この金のピアス、再び私の耳に戻ってきました(^0^)v
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by reem-akemi | 2010-08-10 08:44 | 日記