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毎日思うこと、感じることを日々の時間(とき)の中で綴ります


by reem-akemi
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写真展ーニュースクール4

2005年06月19日

5月16日、J・F・ケネディ空港にやっとイホネットの仲間たちが着く。長旅に疲れただろうけれど、展示会場を見るべくマンハッタンへ行く。
ニュースクール、ユニオンスクエアに行くことで全員やっと具体的に考えることが出来たようだ。こればっかりはそうだと思う。

5月17日、国連NGOへ宣伝に行く者、写真の準備をする者、各自各様に動く。
私もチラシを500枚増刷りする。

5月18日 いよいよ展示。どのくらい人が来るかな?開始時間になったので、全員そろってエスカレーターの前にならんだ(ちょっと可愛いよね)。
そこへ友人Iさんに紹介されたKさんが来た。彼女はニューヨークの大学に農業の研究で来ていた。
ポツポツと人が訪れ始めた。

IAC(インターナショナル・アクション・センター)のイラク人がやってきた。彼はファルージャに親戚がいるという。アメリヤ・シェルターの写真を見つけるとそばにいたアメリカ人に説明を始めた。
湾岸戦争のときに起きたアメリヤシェルターの攻撃はイラク人にとっては決して忘れることの出来ない事件だ。
「日本人がこういうことをやってくれて嬉しいかぎりだ」

そうそう、高遠さんの手書きポスターの素晴らしさを書かなければ。。。
アメリカ人の目をひくように漢字で書こうということになり大きく「愛」と油性マジックで書く(次の日、フィリピンの彼女はそのポスターを撤去して印刷したものに変更するようにと言ってきた・・・。手書きを個性があっていいと私たちは思うけれど、そうではないみたい)。

人集めに行こうということになり、玄関・エスカレータ・ロビー・学生食堂などにチラシをまきに行く。

ガラスケースの中にPCを置き、ファルージャの映像を流し続けた。
気がつくと体格の良い若者が真剣に画像を見ている。
「これはファルージャです」と私が言うと、彼は「わかります。僕はアーミーでしたから」
しばらく見た後、彼はそっと会場を去った。

一人の老婆が白血病の子どもたちが描いた絵をじっと見ていた。
私「この絵を描いた子どもたちは白血病で、ほとんどの子どもたちがすでに亡くなっています」
老婆「可哀そうに。でも、イラクの戦争は永遠に終わらないわよ。なぜならシーアとスンニの争いだから。アラブの世界はほとんどがスンニ。サウジアラビアもエジプトもシリアもすべてスンニ。イスラム社会ではシーアはマイノリティなの。これはマイノリティの争い。マイノリティの問題はイラクだけの問題ではない。私たち自身の問題よ」
私「よくご存知ですね!」
老婆はニッコリとして「私はここで教えているの」
私「あ、ニュースクールの教授でしたか?」
老婆「サイコロジーをね。また来るわ」

いろいろな人に出会ったニュースクールでした。
by reem-akemi | 2005-06-19 23:24 | 日記