毎日思うこと、感じることを日々の時間(とき)の中で綴ります


by reem-akemi
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ルート181

2005年10月15日

「ルート181」を観た。

181号線という道路があるわけではなく、パレスチナの国連決議181号案によって分割されたイスラエルとパレスチナの村々を南から北へ行き、その間に出会った人々のインタビューをまとめたドキュメンタリーだ。

監督はパレスチナ人のミシェル・クレイフィとイスラエル人のエイアル・シヴァン。エイアル・シヴァンは「スペシャリスト」の監督でもあった(これは行って資料を見て知ったこと)。

#「スペシャリスト」はナチスのアイヒマン裁判を実際にある記録フィルムをまとめたドキュメンタリーで、ハンナ・アーレントのヒントを得て制作された作品と云われている。

この作品もハンナ・アーレントの言葉がチラッと出る。哲学書を読むというイスラエル兵に「悪の陳腐を知っているか?」と聞くシーンだ。「なんだ?それは?」知らない兵士に「哲学書を読む兵士が人を殺すことさ」と答える。

作品の底辺にハンナ・アーレントの提示した問題が見えてくる。小市民の小さな悪が大きな悪を生んでいく。

もっとも驚いたことは、イラクで起きていることがそのままパレスチナであった事実。イスラエルがイラクに関与しているであろうことは知っていたが、これほど同じとは!

人々を恐怖に陥れるための大量虐殺、村の破壊、人間の尊厳を奪う行為だけでなく、なんとイスラエル警察の洋服まで同じだった。

私はこれを見て絶望的になった。パレスチナは60年も占領が続いている。イラクはこれからもずっと占領が続くのだろうか????

イスラエルはイデオロギーで成り立つ国とどこかに書いてあった。イデオロギーによって自分たちが住むことを正当化しているイスラエル人の姿は本当におぞましい。(なんとあの土地に住むことは神の意志という)-私から見たら狂信的なキリスト教原理主義者だ。

占領者の自己中心的発言は吐け気がするほどウンザリする。ときとして政府と民衆は違うと思うものだが、これを観るとイスラエルの領土拡大は民衆の意志に思えてくる。アラブ系パレスチナを排除する一方でエチオピア、モロッコなどから新しい入植者を入れている。圧倒的に増加するパレスチナ人に対抗するためだ。面白いのはつまんなさそうに歓迎式典に出ているエチオピア人の表情。

「ルート181」は
15日 日仏会館 13:30~
16日 ブレヒトの芝居小屋 13:30~

http://www.zenya.org/route181/event.html
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by reem-akemi | 2005-10-15 01:36 | 日記