毎日思うこと、感じることを日々の時間(とき)の中で綴ります


by reem-akemi
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アンチ・セミティック

2005年11月02日

今日、ラエドの過去ログを見ていたら気になる記事があった。

ラエドとは、イラクのブロッガーでマーラ・ルジカ(イラクで活動していたアメリカ女性、今年米軍に射撃されて亡くなる)とともにイラク戦争で亡くなったイラク人の名前、性別、死因などを被害者一人ひとりの家を訪ね歩き調べた。これによって、単なる数字であった死者を顔の見える人間の死に変えたのだ。この活動は本当に素晴らしい!

2004年、その活動を顕彰してアメリカから招待されたが、ビザの手続きをしている途中で主催者側から断りの連絡が来たのだ。

以下はラエドのブログ。

2004年9月17日(金)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Friday, September 17, 2004

何日かかけて米国へのヴィザの手続きをしていたんですが,僕を招待した組織の人々が考えを変えました。【訳注:「招待を取りやめた」ということ】

なんで?

その理由は,彼らは僕のことを「アンチ・セミティック(anti-Semitic)」だと思ったから,です。
:*)
どうやったら僕が「アンチ・セミティック」になれるんでしょうか? 僕はパレスチナ人なのに。

っていうか・・・僕はセミティックです・・・

セミティックという言葉を初めて知った。

これについてはラエドの翻訳をしているいけだよしこさんが書いているが、元の言葉は「セム族」から来ているらしい。。。
http://tinyurl.com/ayuxs

昔、高校時代の歴史の時間に「セム族」「ハム族」というのを習ったような気がする。そう、あの「セム族」。セム族とはノアの箱舟のノアの子孫という意味だそうだ。

セム族の範囲は広く、Hebrews, Arabs,Arameans, Babylonians, Carthaginians, Ethiopians, Phoeniciansなどが含まれる。

だから彼が自分をセミティックだと言ったのは妥当。

さて、ラエドの言葉の続き。

ということで,15分ばかり電話してたんですが。電話の向こうの親切な人は,彼の組織が僕を招待しないことにした理由を説明しようと一生懸命。さらに,僕の名前も言及されないとか!

僕:ところで,セミティック(セミティシズム)と僕の発表と,何の関係が? 僕としては,イラクについていくつかの事柄を取り上げることになってたわけですよね,僕がやってたNGOのこととか,「イラクにおける戦後復興」という題名で提出した僕の論文のこととか。

彼:それはそうなんですが,中東では文化の違いってのがあって,どういうことを口にできるかとか,どういうことを云々・・・

僕:そんなことは僕だってわかってるんですけど,でも僕の発表にどんな関係があるのか,さっぱりわかりませんよ・・・ところで一体どうして僕が「アンチ・セミティック」だなんて思うんですか?

彼:だってウェブログで「シオニスト」ってことばを使ってるじゃないですか。

うひゃ~~~~~~!

僕がそんな専門用語を? いつ? どういう形で?

いや,もし使ってたとしても,それで僕と僕の考えをすっかり無視する理由になるんでしょうか?

僕は常に自分のことを弁解し,イラク人でありパレスチナ人であることを謝罪しなければならないんでしょうか?

うーむ,渡米する前に腕に刺青を入れなきゃならないかな。「I *Heart* Semitic people」ってね。
:*)

アンチ・セミティックとは、な、なんと「反ユダヤ主義」という意味なのだ。
もともとセミティックは広い意味の言葉だったのが、自らを正統なユダヤ人とするためにセムの子孫と称したのだ。

もっと恐ろしいのは、いけださんが書いているが、「アンチ・セミテッィク」という単語が出てきたのはまだ新しい。1880年代だという。その頃、ユダヤ人がパレスチナに少しずつ入っていった時代だ。
ロスチャイルドは金の力で歴史さえも買ったのか・・・。

それにしても、「シオニスト」という言葉を使っただけで「アンチ・セミティック」とは。。。
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by reem-akemi | 2005-11-02 01:59