毎日思うこと、感じることを日々の時間(とき)の中で綴ります


by reem-akemi
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辺見庸の講演ーーー4月5日九段会館

2008年04月07日

しばらくぶりのブログです。

2008年4月5日、九段会館で辺見庸の死刑についての講演が行なわれた。
辺見フェチの私としては、見逃せない(聞き逃せない?)講演。でも、正直に書くととてもがっかりした。辺見庸はここまで落ちてしまったのか…????

あれほど言葉に拘ってきた辺見にしては、言葉が安易で、練れてない。どうしたのだろうかと思う。私は彼の話を聞きながら戸惑っていた。彼の魅力は、誰も使うことのない言葉の豊饒な世界。私は彼の豊かな言葉に憧れ、彼の言葉の意味を深く知りたいと思考し、イマジネーションを膨らませ、言葉の世界に遊ぶことが出来た。それは私にとって幸福な時間でもあった。ところが4月5日の辺見は作家らしくない陳腐な言葉をならべ、安易な結論に人々を導いた。

一体、人は彼に何を望んでいるのだろうか。。。見渡せば熟年世代の男たち、女たち。全国から来ているという。講演についての評判を書いたサイトを読んでみた。誰もが素晴らしいといっている。でも、本当????わかりやすかったとも。

辺見さん、万人にわかりやすい話なんて辺見さんらしくないわよ。

戦後民主主義が作り上げたものが「世間」だなんてことを言わないでほしい。日本社会にただようグレイなモノ、それが何か、過去に貴方は繰り返し言っていた。私たちが逃れることの出来ない日本社会に巣食うものが何か、貴方は知っているはず。

闘うと言ったではないかと私は貴方に言いたい。作家らしく言葉で闘ってほしい。
私は休憩時間に会場を出た。なぜってそれ以上、辺見庸の話を聞くのがつらかったから。

彼は自分が壊れていくのを恐れているのではないか。陳腐な言葉を並べてまとまりのない話をする彼の講演を聞いてそう思った。
辺見庸は最後まで辺見庸らしくあってほしい。。。でも、一方、辺見庸でいることって、とても辛いのだろうなとも思う。だから、辺見庸が辺見庸でなくなったとき、沈黙してほしいと切に願う。
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by reem-akemi | 2008-04-07 15:50 | 日記