毎日思うこと、感じることを日々の時間(とき)の中で綴ります


by reem-akemi
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母のこと

2006年12月13日

いつの間にか秋も過ぎ、季節は冬になろうとしている。表参道のイチョウ並木の下も黄色い落ち葉の道になっていた。そして、ハラハラと落ちるイチョウを見ながらホットワインを飲むのもこの季節の楽しみ。

紅いカエデも良いけれど、黄色いイチョウがとても好き。その昔、色弱で黄色が見えないという人がいた。あの美しいイチョウが見えないなんて。。。と悲しかった。

花の季節の春が青春なら、晩秋の今はなんだろう…。

気がついたら母が認知症になっていた。命が少しずつ枯れていく。私の命も含めて…。

少し前、母の面倒を見ている姉が「たまには顔を見せなさいよ。あんたの顔を忘れないうちに」と言っていたが、最近は「私の顔も忘れているみたいだから来ても無駄かもしれない」と云う。
「さすがに自分の夫の顔は忘れないの?」と聞いてみた。
「時々父親だと思っているみたい」
あぁ…。母は一人っ子だから父親が懐かしいんだ。

数年前、縁側から落ちて大たい骨の手術をすることになり、母は「行ってきま~す」と家族に手を振ってニコニコと手術室に入っていった。

父は毎日姉にお弁当をつくってもらい、母の枕元で過ごした。見舞いに行った私に母は子どものようにトイレに連れていってくれとせがんだ。子どもと母親とが逆転したようでなんとも居心地の悪さを感じたものだ。

それから何年も私は実家を訪れていない。同居している姉にまかせっきりだった。なぜなら、私はいつまでも子どもでいたいから。子どものようになった母を見ることは忍びなく、どうしてもその事実を受け入れることが出来ない。

介護を姉にまかせっきりにしていることを悪いとは思うけれど、私はワガママを通している。

今、母は週に3回施設に行っている。そして、あんなに仲の良かった夫婦が毎日ケンカをしているという。優しくてケンカなど無縁の人が手まで出すと聞くと私はますます恐ろしくなって実家へ行くことが出来ずにいる。

人間は年をとるとそんなに変わるものなのだろうか。

「私、行かなくてもいいかなぁ」
「そうね。きっと恐くなるかもしれない」

想像しただけで涙が出てくる。二番目の子どもは親の目が行き届かないぶん親が好きなのかもしれない。小さいときから親に認めてほしくて点数稼ぎをしている小心者の子ども。結局、最後まで小心者の子どもで終わりそうだ。

今度母と会うときは…。
2006年が暮れてゆく。
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by reem-akemi | 2006-12-13 00:31 | 日記