毎日思うこと、感じることを日々の時間(とき)の中で綴ります


by reem-akemi
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Baghdad Burnig すべてに失敗したら…

2006年11月08日

バクダッドバーニング byリバーベンド、11月5日分をアップします。
サダーム・フセインの判決がバグダッドで言い渡され、リバーの辛口の批評が冴え渡る。
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2006年11月5日日曜日
すべてに失敗したら…

…独裁者を処刑にすべし。簡単なことよ。米兵が何十人と殺され、占領した国がより小さい国に解体する恐れがあり、街の中を跋扈する民兵と殺し屋集団がいて、聖職者たちが政治権力を握ったら、独裁者を処刑すべし。

誰もが裁判の初日からこの判決を予想していた。初代裁判長を決めたときは、簡潔であり、実に一貫性を持っている裁判だと思われた。イラク人が彼らの弁明を聞いて、何が起きたのかがわかる裁判だった。ところがすぐに検察官側が最初に偽の証人を出した。それに続く出来事はとてもおかしかった。今でも信じられないほどだ。

弁護側あるいは被告が話し始めたとき、突然音声が途絶えた。私たちは目撃者の声を聞くことは出来たが、その姿を見ることはできなかった。彼らはカーテンの後ろに隠れ、声を変えていた。ドゥジャイル事件で死んだはずの人々が元気に生きていた(訳注;1982年、イラク中部ドゥジャイル村のシーア派住民148人を虐殺した罪でフセインは死刑宣告を受ける)。

裁判長は次から次と変わった。なぜなら彼らはフェア過ぎるとみなされたから。彼らは即座に被告を有罪にしなかった(ひとえにメディア対策のためだけど)。注目すべきは彼らが連れてきた最後の裁判長だ。彼の評判は泥棒として知られるチャラビと良い勝負。彼は政治上の理由でイランへ亡命したのではない。父親が経営するレストランで盗みを働いて父親の怒りを恐れて亡命した殺人者だ。

そう。私たちは全員この結果を知っていた(Malikiが‘喜び過ぎない'ようにと判決が出る24時間前にテレビ放送を行なった)。驚くことは現在のイラク政府が全く無知だということ。タイミングがよすぎない?議会選挙の直前だなんて。なんとブッシュにとって都合がいいのかしら。侵略と占領が始まって以来、イラクは、いまや、もっとも最悪だ。2003年4月は、(今から考えれば)まるでハネムーンのよう。今こそサダムを処刑するときが来たというわけね?

私はとても不安。これはブッシュの最終カードだ。選挙が終わり、過激派と泥棒たちが権力に参加した(いいえ、私はワシントンではなく、バグダッドのことを言っているの)。選挙のあと、憲法はイラク人の血の川でおぼれ、忘れ去られた。操り人形のひとりが国を壊したいというとき、掘り起こされるだけ。再建ははかない望みとなった:私たちは、もはやビル、橋が欲しいなんていわない。安全と、イラクが分裂しないことを望むだけ。ブッシュが、‘独裁者を処刑しろ'というカードを使う必要があるということは、いろいろなことが想像以上に悪くなっているに違いない。

この何十年の間、イラクがこれほどひどくなったことはない。占領は失敗だ。親米、あるいは親イラン人たちのイラク政府はどれもこれも失敗した。新生イラク軍なんて、ひどい冗談だ。本当にサダムを殉教者にするときなの?いろいろなことがあまりに悪いので、占領シンパのイラク人さえ最初の頃の‘アメリカ歓迎'フィーバーを後悔している。Laith Kubba(彼は大きな口と、いつも愚鈍に見えるので通称Mr.ナマズといわれる)は、これが正義の始まりであり、現在イラクで行なわれている殺人に関与する人々も処罰されるべきだと、最近、BBCで発言した。彼は、彼自身が戦争と占領の支持者であり、殺人を引きおこした親米政府の重要メンバーのひとりであったことを忘れたように思える。しかし、歴史はKubbaを忘れない。

イラクではその判決を支持するにしろ、しないにしろ、多くのデモが起きている。親サダムのデモ隊はイラク軍隊によって攻撃された。今のイラクのメディアがいかに自由か:親サダムのデモ隊を写していたチャンネルは放映を中止させられた。イラク治安部隊はすぐにテレビ局を襲撃した。新しいイラクへようこそ。以下にSalahiddinとZawraチャンネルからのいくつかのイメージが載っている:

Zawraチャンネル、字幕入り:バグダッド:Zawra衛星チャンネルは、政府の命令により放映を中止しました。

サラヒディーンの緑色のスクリーンが突然現れる:Salahiddin衛星チャンネル

シャルキーヤは速報を流した:2チャンネル(SalahiddinとZawra)が、停止しました。治安部隊がテレビ局を襲撃しました。

あの男だけの問題ではないーー大統領が来ては去り、政府が出来てはなくなり。イラク全体、国の内外のイラク人一人ひとりが、アメリカのなすがままの状態にフラストレーションを感じている。勝手きままに前後に動かされるチェスのコマになったような激しい怒りだ。国民の要求に関してあまりに盲目で、冷淡な政府を持ったことが腹立ちの原因だ。彼らは行動する必要さえも感じてないようだ。そして、死。何千もの死者と死。ブッシュがこの国での勝利を祝い、進捗状況について嘘をついて、つくり笑いをしているとき、グリーンゾーンの外であらゆるイラク人の命が失われていく。

もう一度云う…このタイミングは完璧ーーー米議会選挙の2日前。これに気付かないなら、ごめんなさい、あなたは愚か。ブッシュが次回のスピーチでこれを‘成功'として何回利用するか見てみましょう。

最後に。私は、死んだ米兵の家族が‘彼らの息子と娘が何のために亡くなったのか’を知るためにイラク北部を訪問するという記事をどこかで読んだばかり。それが訪問の目的なら―「皆さん-右にあるのはイラク石油省、左に見えるのはドーラ製油所…そして、アッサイード・ムクタダ・アル・サドル(彼に末長い命と繁栄がありますように)の3×3インチのカラーポスター、アヤトラ・シスターニのTシャツ、それから新たに南部イラクイスラム共和国を書き入れたイランの地図をパッケージしたプレゼントを渡すわ。あら、貴女…あなたのこと!後ろにいる貴女、私から見えるのは髪の毛?それを覆いなさい、それがイヤなら家にいることね」

これが米兵たちの死の理由。彼らはそのために亡くなったというわけ。

リバー@午後8時25分

(翻訳 細井明美)
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by reem-akemi | 2006-11-08 01:30 | 日記