毎日思うこと、感じることを日々の時間(とき)の中で綴ります


by reem-akemi
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幽閉者(テロリスト)

2006年10月20日

足立正夫が岡本公三をモデルにして映画を撮った。作品の名前は「幽閉者(テロリスト)」。キーワードは「原点から現点へ!」

上映は来年1月、ユーロスペースとか。

以下、その概要を貼り付ける(京都造形芸術大学のサイトから)。

『幽閉者(テロリスト)』
 (113分/2006年/日本)
 <キャスト> 田口トモロヲ/荻野目慶子/PANTA/大久保鷹/赤瀬川原平/ARATA
 <スタッフ> 脚本・監督:足立正生/撮影監督:長田勇市/美術:磯見俊裕
       音楽:大友良英/プロデューサー:小野沢稔彦・越川道夫
 <配給>   スローラーナー

 ◆ストーリー(概要)
 花咲き乱れるパレスチナ。被占領地で必要な訓練を受けた三人の若者たちが、オリオンの天空で再びまみえることを誓って、敵地イスラエル・リッダ空港へ
 降り立ったのは、今から30年を越える遠い昔のことであった。
  オリオンの星へ昇華することを逸したひとりの青年へ執拗に繰り返される報復と帰還兵・足立正生の眼底に焼き付いた半世紀の記憶の一枚一枚が剥がされ、
 フィルムに像を結んでいく。
  戦うことを強いられるパレスチナの現実は、「自爆」や「無差別テロ」を無化できない世界の現実でもある。過酷なファンタジーたる『幽閉者』は、理想を追い続けることの意味を私たちに問いかけてもいる。
 そして、この京都には、オリオンの三つ星がまだ輝き続けている。

私が書こうとしているのは、足立正夫のことではない。今日、私がある人から聞いた岡本公三の今の姿だ。私にはかなりショックな話だった。

岡本公三を知らない人もいるだろうから説明すると、彼は1972年、イスラエルのテルアビブ・ロッド空港でパレスチナ革命闘争に共感し、日本赤軍の仲間たち(彼を含む3人)と乱射事件を起し、多数のイスラエル人を殺す(自爆テロの走り)。2人の仲間はその場で殺されるが彼一人生き残り、そのままイスラエルで終身刑の判決を受ける。
事件の詳細は以下のサイトを参照。
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/teru.htm

パレスチナの戦いの一環として戦った彼らは今でもアラブでは英雄として扱われている。そのやり方に賛同するものではないが、私が衝撃を受けたのはイスラエルが岡本公三に対し、自白剤を強要し、彼を薬漬けにしたこと。彼はそのため「廃人」となって、脳を完全にやられてしまったという。まさにそれはイスラエルの岡本公三に対する「復讐」だったのだ…。

さもありなん。イスラエルとはそういう国だ。

上記、事件のサイトを読んでもわかるように、彼は仲間の死体を見ておお泣きをする若者だった(!)のだ。私は岡本公三の人生が悲しくてならない。可哀そうでたまらない(涙)…。

24歳の日本の若者はパレスチナの若者と違い、日常が死と隣り合っているわけではない。恐らくホンのちょっとしたきっかけだったのかも知れない。若いときに考える「革命」なんてそんなものだ。

この映画を観た人の中には、岡本公三に「ひきこもり」の姿を見るという。幽閉され、人間として壊れていくその姿は同じだと。
私はそうは思わない。「ひきこもり」は自分の意思でいつでも出ることが出来るではないか。国家の意思が関与しているわけではない。
恐いのは、国家の意思で人間が壊されていくことだ。復讐する国家ーーーイスラエル。。。

遠い異国の地で生涯を終えるであろう岡本公三の人生は、同じ時間を生きてきたものとして、心の痛みを感ぜずにはいられない。
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by reem-akemi | 2006-10-20 00:19 | 日記