人気ブログランキング | 話題のタグを見る

毎日思うこと、感じることを日々の時間(とき)の中で綴ります


by reem-akemi
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

イラクでの殺害を分析すると

2006年07月26日

イラクの殺戮を止める署名の期限がいよいよせまってきました(7月末日)。皆様、署名をよろしくお願いします!!!
http://www.thepetitionsite.com/takeaction/507914513?ltl=1153844686

イスラエルのレバノン侵攻があまりにひどいのでイラク情報がますます遠のいてしまった感がありますが、今もイラク全土で多くの人が亡くなっています。

私はこのところ、どれくらいの犠牲者が毎日出るのかを知りたくてBBC、アルジャジーラ、その他の海外サイトを検索して犠牲者数のリストを作り、毎日それを更新しています(「イラク女性リバーベンドの日記」サイトに掲載)。その結果、意外なことがわかりました。殺害方法は大きく分けて3種類あります。自動車爆弾、路上爆弾、銃撃。殺されているのは、市民、警官(これは毎日、イラク全土で)、米兵。

自動車爆弾が仕掛けられるのは主にシーア派地域。意外だと書いたのはこのことです。市場、モスク、道路などシーア派が多数住んでいる場所を狙って自動車爆弾が爆発し、一度に50人から100人の犠牲者を出します。西側メディアでは、スンニ派あるいはザルカウイ一派のしわざと報じていますが、実際のところどうでしょうか?
というのは、そんな大量の爆薬をしかけた車がバグダッドの街を走っていたら目立たないだろうかという際めて基本的な疑問を抱きませんか?今、バグダッドの街には5万人のイラク兵、米兵がチェックポイントにいるのです。私にはシーア派を怒らせるために誰かがやっているような気がしてならないのです。
つまり、シーア派とスンニ派が戦うことで利益を得る人たち。。。しかも米軍のチェックポイントを素通りできるものたち。それは誰?????

路上爆弾の民間犠牲者はほとんどいません。なぜなら、まず爆弾の規模が小さいこと。米兵を攻撃するためにレジスタンスが仕掛けたものだということ。
レジスタンスが仕掛けたものに民間人の犠牲がなぜでないのか不思議に思いますか?それは、道路に仕掛けた場合、イラク人だけにわかる合図があるからです。
道路にそのような合図があったなら、そこを通ることは避けるのが普通でしょ。

銃撃は、主にスンニ派を対象に行なわれています。7月25日、サダム・フセインの部族の族長がキルクークで銃撃されて殺されました。11日には弁護士が2人やはり暗殺されています。
どういうわけか、25日はイラク全土で銃撃されて殺された人がたくさんいました。なぜでしょう?わかりません。
噂では、イランからの多額の資金(毎月数百万ドル)を得てマフディ軍がスンニ派の有力者を暗殺しているとも聞きます。

私たち日本人は無宗教ゆえに、「宗派対立」などと宗教が表面に出ていると思考停止状態になりますが、「宗教」というオブラートをかぶせることによって誰かが問題を見えなくさせていると、私は思っています。

今、イラクで行なわれている多くの殺戮は、以前も書きましたが、「権力闘争」の結果にほかならない。
米軍の司令官は「イラク戦争は今始まったばかり」などとのたまっているが冗談も休みやすみ言ってほしい。今、行なわれていることは「戦争」ではなくて「犯罪」です。そして、その犯罪を取り締まる責任は多国籍軍にあります。

テロとの戦いを「戦争」だといって、まったく軍事力の違う戦争(世界第一位の軍事力を誇る米国に対し、相手は10年も経済封鎖をされていたイラクです)を起しながら、なおかつ国境警備も出来ず(国境警備をきちんとしたら外国の武装勢力は入れない)、都市における爆弾事件にも対処できない無能な米軍は、これ以上イラクにいる必要もないでしょう。

さっさとイラクから出るべきです。
by reem-akemi | 2006-07-26 01:10 | iraq