毎日思うこと、感じることを日々の時間(とき)の中で綴ります


by reem-akemi
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2005年09月28日

あっという間の1週間。明日の夜には成田行きの飛行機に乗る予定。

さて、今日やっと今回の目的であるイラクの水支援ミーティングを行った。ヨルダンへの道のセキュリティが本当に悪くイラクの友人の予定が2度も遅れた。3度目に飛行機で来ることが決まり、着いたのが昨日のこと。な、なんとバグダッドーアンマン間の飛行機が620ドルもする。

8月初旬から始めたバグダッドの井戸堀はアルシュハダ、ハイアルアメルに続いてハイアリサーラに3つ目の井戸を掘る。
バグダッドに井戸を掘ると決めたとき、私たちはそんなことがうまく行くのだろうかと疑問に思った。つまり井戸掘り技術などあるのだろうかと。

ところが今日話しを聞いて納得した。サダム政権下、コーナーごとに井戸があったというのだ。
だから井戸堀の特別会社が存在するのだ。井戸堀がお手の物だったとは!
募金を送ってくれた人の中には「上総掘り」がいいとか、アフガンの井戸の話とか書いてきたが、それは余計な心配というものだった。

大きなモーターが2つ交互に働いて1時間に2400リットルの水を出す。友人が撮ってきてくれたビデオを見ると、リヤカーにタンクを乗せて運ぶ人、肩に大きな赤いボリタンクをかついでいる女性、嬉しそうに水を運ぶ少女たち、井戸のまわりには多くの人が水を汲みに来ていた。

彼の報告の中で面白いのは、2つの井戸が日本人の支援によることがわかったときのイラク人の反応だ。曰く「日本人はサウジ、シリア、イランよりずっと良いムスリムだ」。
日本人がからんでいるとわかると関わった友人が外国の抵抗勢力にねらわれるのではないかと心配していたが、彼の言うには「イラク人は昔から日本人に親しみを抱いている。それは今も変わらない」
それが本当なら、とても嬉しいことだ。

さて、井戸は小さいものをあと4つは掘れそうだ。
今度の井戸もきれいな水がでることを祈るばかり。
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by reem-akemi | 2005-09-28 05:29 | iraq
2005年09月25日

21日に成田を出発、アムステルダムを経て、22日よりアンマンに滞在する。

先日来行われているシリア国境タルアファルの攻撃が一段落したと思ったら、戦火は拡大の方向で、アンマンにはたくさんのイラク人が逃れてきた。ところが、アカバでの爆発事件の首謀者にイラク人がいたことからヨルダン政府はイラク人の滞在を心よく思わず、彼らの多くはエジプトへ移動している。

昨日は一日中イラクでのすさまじい殺戮写真を見るはめになった。数ヶ月前からあちこちで行われている拷問による殺人。遺体は道路に置き去りにされているらしい。私が見たのは(これで2枚目だが)、スンニ派聖職者協会の聖職者の遺体写真。
頭と体中にドリルであけた穴があり、首から下腹部にかけて縦に切られ、ジグザグにヒモで縫われている。4月には内臓をとられ代わりに石がつめてあった遺体も発見されている。
同じようにドリルであけられた体に目をくりぬかれた遺体。
書いていても吐き気がしてくる。

あまりの死の多さに感覚がマヒしてくるのだろう。
子どもが通りに転がっている生首(それも恐ろしい話だ)に花をかざって遊んでいるという。

見せられる遺体のひとつひとつにそれぞれ人生があると思うとつらくて、とてもやりきれなかった。
しかし、そのうち、とても無機質な感じがしてきた。
私自身もマヒしてきたのかもしれない。

多くの「死」は思考を停止させる。

もうひとつ目くらましだと思われることにイランの影がある。イラク人は口を開くと「イラン」が政権におよぼす影響について語る。実際にイラン企業がさまざまな形でイラクに入っているのは確かだろう。拘置所で出たミネラルウォーターはイラン製だったらしい。市場に出回っている食料もどうやらイラン製のようだ。

現在国連に提出されているイラク憲法草案は、数さえあれば自治区として独立することを保証している。自治区では独自の憲法、独自の言語、独自の軍隊が許される。南部でイラン系シーア派の人間がイラン自治区をつくろうと思えば可能になるのだ。
憲法前文は「二つの川に挟まれたところに住む私たちは」という言葉で始まるらしい。これは修正前は「イラク人たる私たちは」だった。「イラク」の言葉を削除したのだ。

しかし、これをもってイランの侵略と考えるのは問題をより複雑にさせてしまわないだろうか。
人類が歩んできた過去の歴史的体験から、問題をもう少しシンプルに考える努力をしてみようと思った。
どの時代を取ってみても、歴史とは結局は為政者の権力闘争の結果にすぎない(と私は思う)。

そう考えるとものごとが見えてくる。

2003年4月、バグダッドの陥落後、それまでサダムによって外国に住まわざるを得なかったチャラビ、ジャファり、アルウィ、ハキムら現政権の為政者たちはアメリカにすりより(石油の利権を渡すなどの交渉をしたのだろう)、政権を手中におさめることに成功する。

次に彼らがしたことはイラクにいる指導者層の徹底的な排除。教授、部族の指導者など知識層の多くが米軍に拘束され今も刑務所に入ったままである。

彼らの多くはイラン人であったり、外国籍の者であったり、純粋のイラク人がいないことからイラクの民衆の反発を恐れ、自分の地位をゆるがせないための工作があらゆる形で始まる。
ザルカウィをテロリストに仕立て上げ、その掃討のために多くのアメリカ兵をイラク人殺しに駆り立てる。テロリストは民衆の中に隠れていると教えられた米兵はイラク民衆そのものを敵と思うようになる。
バカなブッシュとその取り巻きはイラクの石油ほしさに大量の米兵を戦地に送り込む。

2003年6月、おバカな自民党政治家たちがイラクに行き、アメリカの支援を約束する。

2003年8月、イラク政府軍・イラク警察が再建される。
2003年10月、国連・赤十字などが爆破されイラクから撤退する。
2003年12月、イラン人が大量にイラクに入ってくる。その中にはイラン・イラク戦争で捕虜になったイラク国籍の者、あるいは湾岸戦争時クェートで捕虜になりその後イランに送られたイラク国籍の人間たちもいる。その人間たちがイラク政府軍・イラク警察にいてもおかしくはない。

2004年、無能な為政者に業を煮やした民衆は政府への攻撃を強める。
民衆を沈静化させるためにますます米軍は泥沼に陥る。

2005年、選挙によりアラウィたちはそのまま政権に居残るが、米軍の撤退を見越してイランと手を組む。だが今回の憲法草案では大統領・首相は両親がイラク人であることが条件になったからアラウィの失脚は確実になった(アラウィは親がレバノン人)。残るはイラン系とクルド系の人間たちだ。

結局何が問題かというと、無能で強欲な人間たちが政権についているということ。
アメリカは戦後の再建を託す相手を間違えたのだ。
石油だけもらえば良かったのに、それ以上のリスクを負うことになった。そしておバカな日本も中東での信用を失った。

解決の方法は、現政権についている人間たちを辞めさせ、軍隊を撤退し、刑務所にいるイラクの指導者たちを解放し、イラク人にすべてをまかせること。

またまた私の勝手な推論でした。
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by reem-akemi | 2005-09-25 19:25 | iraq

ヨハネの黙示録

2005年09月20日

これは私のふとした思い付きですから本気にしないでください。

私はなぜイスラエルがパレスチナの人々を人間扱いしないのか?米軍がなぜイラク人を人間扱いしないのかがわかりませんでした。
彼らのやり方は、人々は侮蔑し、なぶり殺し、家々を破壊し、すべてを失わせるというあまりにも非人道的なものです。

なぜそんなひどいことが出来るの?

ヨハネの黙示録を読んで気がつきました。

18章2 「倒れた。大バビロンが倒れた。そして、そこは悪霊どもの住みか、あらゆる汚れた霊の巣窟、あらゆる汚れた鳥の巣窟、あらゆる汚れた忌まわしい獣の巣窟となった。

18章8 それゆえ、一日のうちに、さまざまな災いが、死と悲しみと飢えとが彼女を襲う。また、彼女は火で焼かれる。彼女を裁く神は、力ある主だからである。

この彼女とは「バビロン」のことです。つまりバビロンの街は火で焼かれるのです。

ヨハネの黙示録は戦争の書。。。
獣の刻印を受けるものは、火と硫黄で苦しめられ、獣と偽預言者は火の海に投げ込まれ、すべてが死んだあと、キリストの千年統治が始まるのです。
そして最後に新しいエルサレムが天から下ると。

バビロンはメソポタミヤの古代の町。バグダッドの南のほうにあります。

ヨハネの黙示録は昔からいろいろな読み方があり、謎解きをするように人類の過去の歴史にあてはめられてきました。

もしかしたらイスラエルはヨハネの黙示録を実行しているの?ふとそうひらめきました。
黙示録にあるようにバグダッドの街を火と硫黄で焼いたのでしょうか。。。。
16章ではユーフラテス川も涸れてしまいます。実際はユーフラテス川はファルージャの人の赤い血で染まりました。

まさかすべてを焼き払って新しいエルサレムを作るつもりではないでしょうね。
考えたくはないけれど、イスラム教徒を獣の刻印があるものと考えているのではないでしょうね。

#イラクにいるのは米軍であって、イスラエルではないと思う人へ
2003年10月、イスラエルの諜報機関であるモサドが大量にイラクに入国し、土地を買い占めるという情報がエジプトの雑誌から出ています。
現在行われいるイラクでの掃討作戦はイスラエルのやり方を踏襲し、グリーンゾーンの壁はパレスチナの壁と同じです。パレスチナの壁同様、グリーンゾーンの壁もバグダッドの街の中でどんどん肥大化しています。
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by reem-akemi | 2005-09-20 02:02 | 政治・経済・国際情勢

言わんこっちゃない

2005年09月19日

自民党の圧倒的な勝利から1週間が過ぎようとしている。

小泉さんは増税を任期中はしないと言ったんじゃなかったの?
なのに、自民党のどこやらの議員が「増税は国民の意志である」ようなことをテレビで発言していた。

安倍議員も「憲法改定は国民の願いだ」とまで言っている。

おいおい、だから言ったじゃあない・・・。

争点は郵政民営化だと言ったのは誰?
でも、そんなウソにだまされるほうが悪いのよ。

行くところまで行かなければ気がつかないのだろうか。
覚悟をしたものの自分の意志とは反対の方向に行くことを黙ってみているのはつらいものだ
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by reem-akemi | 2005-09-19 01:32 | 政治・経済・国際情勢

NHK問題その後

2005年09月18日

9月20日、NHKから新生プランが発表される。

2005年09月16日共同通信配信

◎「自主自律」の決意を表明/新生プラン案の全文判明/NHK、20日に発表へ(65行)
 一連の不祥事を受けNHKが策定中の「新生プラン」案の全文が十六日、明らかになった。受信料に支えられた公共放送として「自主自律」を貫く決意を表明。全職員の約一割に当たる千二百人の削減を打ち出す一方、受信料不払いに対しては法的措置を取る姿勢を明記している。揺れ続けてきたNHK改革の基本方針がようやく固まった。
 二十日に最高意思決定機関である経営委員会の議決を得て、橋本元一会長が発表する予定。これを基にNHKは来年一月、二〇〇六―〇八年度の経営計画をまとめる。
 プラン案は、公共放送の使命は「何人からの圧力や働きかけにも左右されることなく、放送の自主自律を貫き、(視聴者の)判断のよりどころとなる情報や豊かな文化を誰にでもわけへだてなく提供すること」と指摘。
 「広告収入でも税金でもなく、視聴者に受信料を広く負担していただいているからこそ、視聴率や特定の主義主張にとらわれずにニュースや番組を送り届けることができる」と強調している。
 事業運営の柱としては、災害報道や教育、福祉番組、視聴者が議論に参加する番組など「NHKだからできる放送」を追求すると約束。
 また、〇六年度から三年間で全職員約一万一千七百人(今年三月末現在)の約10%を削減し、教育テレビの終夜放送を見直すなど、「組織の改革、スリム化」を進めるとしている。
 さらに、不払いや未契約の視聴者が説得に応じない場合は、簡易裁判所を通じた「支払督促」などの「民事手続き」を検討し「公平負担に全力で取り組む」と明示。他方で、単身赴任者や学生向けの受信料割引制度を検討し、口座振り替え利用者や長期契約者を優遇する方針も明らかにしている。

◎予断許さぬ信頼回復/法的措置取れば論争も 
(55行)
 NHKは十六日判明した「新生プラン」案で「『すべては視聴者のみなさんのために』という公共放送の原点に立ち返る」と決意表明した。だが、受信料不払いへの法的措置は論争を招く可能性もあり、不祥事で失った信頼を回復できるかどうか予断を許さない.


 プラン案は、商業放送(民放)や国営放送と異なり、公共放送が存立するには受信料が不可欠と強調し、「自主自律」の堅持を掲げた。
 NHKの独立性については、一月に報道された従軍慰安婦番組の改編問題で、あらためて論議を呼んだ。不払い増加の一因にもなり、局内からも「政治と距離を置く」との宣言を求める提案があった。プラン案は、こうした声に応えた形だ。
 ただ、その表現は既存のNHK倫理・行動憲章などに類似しており、視聴者を納得させられるかは未知数だ。
 またプラン案は、大規模な人員削減で自ら血を流す一方、有料契約対象世帯数の四分の一に及ぶ受信料の不払いや未契約に対しては、最終的に法的措置で支払いを強制する意思を示した。
 しかし、支払督促は、いったん契約して不払いに転じたケースには適用できるが、未契約には使えず、かえって不公平感を助長する恐れがある。もし正式裁判になれば、受信契約を義務付けた放送法についての憲法論争にもなりかねない。減収を食い止める有効な手段になるのか、疑問視する法律家もいる。

NHKの自主自律を私は信じたいと思う。二度と政治権力の介入を許してはならない(NHKはそのことを決して認めないが・・・)。
国家が暴走したとき一体誰が止めるのだろうか?私たちは健全なメディアが存在することを希望する。
事実を事実として伝えてくれることを望む。

放送法でメディアが守られているのは他でもない、国民の知る権利のためだ。
第三帝国下、ドイツ国民はナチスが何をしていたのか知らなかったという。ナチスが真っ先にしたことは報道を官制下に置くこと。同じように日本軍は大本営発表という形で誤った戦争報道を行ってきた。

NHK番組改編問題でNHK担当者が行った行為がいかにひどいものかを多くの人が知るべきだと思う。野島担当局長が自民党の若手議員の会の歴史観にあわせて番組を編集したことは許されるべきではない。

その行為を示唆した政治家がポスト小泉として政権を握ろうとしている。よく調べもせずに二言目には「北朝鮮」のことを言い、まるで正義の政治家のごとく振舞っている。
NHKを脅したNという政治家も今回北海道からまた選出された。
このような「恫喝」を政治手法にする政治家をこのままにしていいのだろうか?
NHKも決して良くない。しかし「恫喝」する政治家のほうがもっと悪い。民主主義は永田町にはないの?頂点にいる首相が「恫喝政治」を行っているくらいですものね。
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by reem-akemi | 2005-09-18 00:40 | NHK問題

国・国境

2005年09月15日

さて、昨日書いたテルアファル(これからは日本のマスコミと同じ表記のタルアファルと書く)の支援は15日の昼には現地の難民キャンプに着く予定。
1.5リットルのミネラルウォーターが50セントだからおよそ1万本のボトルが買える。

タルアファルはシリア国境の近くにある町で、トルクメニスタンがたくさん住んでいる関係から今回の攻撃の停止をトルコ政府が米政府に呼びかけている。トルコは親米政権で知られているが(日本ほどではない?)、今回同じトルコ人が殺戮されるのを見ているわけにいかなかったのだろう。

中東の国境は西欧が作ったものだからボーダーにはいろいろな民族が混在している。考えたら地球に国境というラインをしくという発想は遊牧民族にはないものだ。もとより海に囲まれた私たちの国、日本にもないが。

民族に拘ることにどれだけの意味があるのだろう・・・。私たちは「人間」という同じ種類の生き物。

9月10日は不忍通りのふれあい館で「声をあげよう女の会」が開かれた。この集まりでショパンを弾いた崔善愛(チェ・ソンエ)さんのピアノ演奏の素晴らしさを書いておこうと思う。
私はこんなに心のこもった「革命」を聞いたことがない。在日という、ある意味で国をもたない人の悲しみがずんずんと心の中に入ってきた。同じように国を追われた人々、アフガン難民、イラク難民ー私の場合はそれらの人に会っているからそう感じるのかも知れないーの姿がピアノの音を聞いていると次から次へと思い出されてきた。

ポーランドで生まれ、あちこちさすらったショパンも「国」はやはりつらいものだったのかも知れない。
崔善愛さんのコンサートがあったらぜひお出かけください。言葉にもピアノの音にも、本物の持つ確かさを感じます。
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by reem-akemi | 2005-09-15 01:01 | 政治・経済・国際情勢
2005年09月14日

イラク北部の町、テルアファルにファルージャ以来、最大の攻撃が加えられている。
イラク政府軍(5000人)、米軍(3500人)が町を取り囲み、ミサイルを撃ち込んでいるという。
女性と子ども、数千人が町を退去させられた。
これもファルージャと同じやり方。

リバーベンドがブログにテルアファルのことを書いている。
http://www.geocities.jp/riverbendblog/

人々は飲料水に事欠き、不衛生な状態に病気が発生する可能性もある。赤心月社が郊外に非難民のキャンプを設営した。
イラクの友人から昨夜テルアファルにミネラルウオーターを届けたいというメールをもらった。私は即、賛成してすぐにも届けるように依頼した。
5000ドルだからおよそ1万本のミネラルウオーターが購入できる。イラクの友人がこのように動いてくれることは本当にありがたい。だって、ニュースを聞いても何も出来ないのはかなりストレスだから・・・。

来週21日にヨルダンへ行く。イラクからも友人が出てくるので水支援についてのミーティングが行われる。出来ることを少しずつでもやっていくしかないだろうが、一日でも早く平和になってほしい
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by reem-akemi | 2005-09-14 22:57 | iraq

9/11

2005年09月12日

どうにも胸苦しい目覚めだった。昨夜来の選挙結果のせいだ。さすがに日本を捨てたくなった。ブッシュが当選したときにかなりの人がカナダに逃れたというが私もそんな気持ちになった。

この選挙、どう考えてもやり方が日本人離れしている。それが多くの人に新しく写ったのかも知れない。昨夜、テレビに映った小泉さんの目の下には大きなクマが出来てなんとも疲れ果てているのが気の毒。アメリカの要求を満たすことが出来たから、これでポチとしては合格点?

小泉劇場選挙については、10月号の文芸春秋で中西輝政氏(京大教授)が、200年の歴史を持つ英国の自由党を消滅させるきっかけとなったロイド=ジョージ首相が1918年に行った「クーポン選挙」との類似性を列挙した上で小泉首相を激しく批判している。
(以下、抜粋)

「総選挙に勝つためにロイド=ジョージがとった戦略は二つ。選挙を最高の見せ物としてショウアップする事、もう一つはドイツ懲罰路線を打ち出して外の敵と対決する姿勢を強調することだった」
「アスキス前首相のような伝統的政治エリートもクーポン選挙のような派手な対決型選挙の相手にされると実際以上に無能に見えるものだ。この手のクーポン選挙は仕掛けた方が必ず勝つ。なぜなら、クーポンを貰えなかった政治家は最初から負け犬のイメージが固定化されてしまうからだ。しかし、選挙後の党内に噴出する怨念は凄まじいものとなるから、その後党は必ず「死に至る運命」を辿ることになる。」
「選挙を徹底して「見せ物」として演出するとどうなるか。必然的に仕掛けた側が有利になる。全てを個人的対立の構図に還元して踏み絵を踏ませ、それで対立構造が明確になり、極度に話題性を高めて置いて、政治的関心の低い層までも、格闘技を見に行く気分で投票するためだ。」
「クーポン選挙から4年後の1922年、ロイド=ジョージ首相自身が自らがクーポンを与えた陣笠代議士達の大反乱によって、あっけなく政権から追い出されたのだ。小泉首相も、自らがスカウトしてきた刺客達に逆に刺される日が来るかも知れない。それがコロセウム政治の本質とも言えるからだ」
「現在ではクーポン選挙は安易なポピュリズムに迎合して英国政治にカオスをもたらした英国政治の汚点と総括されている。いずれにせよ、ロイド=ジョージが自由党の送葬の棺に最初の釘を打ち込んだことは確かである。そして、今小泉首相が自民党の弔鐘を鳴らし始めているのかも知れない」
「この4年間で道路族だの抵抗勢力だの、次々と小出しに敵と対決してみせる小泉劇場に慣れた国民は、今後もはや普通の政治には興味を示さない。しかも、今回刺客が跋扈する小泉クーポン選挙で血の味まで覚え、ひたすらもっと強い刺激を求めるようになるだろう。小泉という調教師がライオンとしての国民に差し出した生け贄にまんまと食らいついてしまったとも言える。この酩酊状態から醒めるには時間がかかるだろう。国民一人一人が無益な格闘技にもう飽き飽きだと思うまで、夥しい血が流され死体が山積みになるだろう」
「ロイド=ジョージ首相が自由党をクーポン選挙でぶっこわしたあと、イギリス政治がカオスから立ち直るためにどれほどの痛みにさいなまれたことか。1929年の大恐慌では先進国でありながら餓死者を出す未曾有の事態となり、ヒトラーの台頭にも有効に対処できないまま第二次大戦を引き寄せることになった」

自民党をぶっこわすという彼流の表現が「改革」に聞こえたのかも知れないが、この選挙がもたらす結果がどのようのものになるのか、考えただけで空恐ろしい。
新聞を読むと、自民党に票を入れた人自身が自民党の大勝に不安を感じているという。思考停止にさせた報道のあり方に疑問を感じるので今日からテレビを見ないことにした。操作された瞬間の情報はなるべくシャットアウトして、新聞など自分の頭で考えることの出来る情報だけ集めることにした。
そうでないと自分の頭で考えるという作業が出来なくなりそうで恐い。

今、何が起きているのかを考える。それがこれからの私のやること。

9・11から4年。あれから累々たる死体の山が築かれていったことを私は忘れない。

# 写真はグランド・ゼロにある焼け爛れた鉄骨で出来た十字架。
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by reem-akemi | 2005-09-12 16:54 | 政治・経済・国際情勢
2005年09月08日

9月11日にこんなイベントが開かれる。
私が名古屋に住んでいたら投票の帰りに寄ってみたくなる♪

その名も「行ったョセンキョ!フェスティバル」
http://senkyo-fes.seesaa.net/

感心するのは話し言葉を上手に使っていること。話し言葉に若さを感じるのは私が年を取っている証拠かな?
私たちの世代は間違ってもこういうネーミングはしないだろうなぁと思う。

時々、20代の人たちの感覚にとっても驚かされる。新鮮でほほえましい。
最近、いいなぁと思ったのは今井紀明君をビデオに撮って等身大の彼を追及した橋爪明日香さん。彼女がこのビデオを完成させるのには1年という期間が必要だったとか。あのバッシング事件が彼女にとっても大きな転換点であったことが想像される。今井君も年齢相応の可愛らしさでほほえましい(実に大人っぽいところしか見ていないので)。
私たちの世代の人間が撮ったら絶対にあのようには撮れないと思うと、彼らの若さが羨ましい。。。

私たちの世代の人間が集まると話題は健康のことと相場が決まっているとか。ちょっと前は子どもの受験のことだった。

それも平和であればこそ。

皆さん、9月11日は必ず選挙に行きましょうね!

争点は郵政民営化などではありませんよ。これから日本がどのような道を進むかの選択です。外交問題をどの党も言いませんが、日本は今非常に厳しいところにいますからアジアとも仲良く付き合える党を選びましょう。
#昔、田中角栄は「全方位外交」をしようとしてアメリカからにらまれ失脚しましたが、日本の行くべき道はこの「全方位外交」だと思います。
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by reem-akemi | 2005-09-08 00:11 | 日記
2005年09月06日

昨日のおじさんの言葉ー「世の中どうなろうと知ったこっちゃない」-はヒットラーが「国民がどうなろうと知ったことか」と言った言葉と同じだと気がついた。

もし、私のそばにそんな考えの人がいるとしたら、私はとっても居心地が悪い。その人にとって私は世の中の一部だから、私がどうなろうとその人にとってはどうでもいいということだ。私は自分という人間を愛して欲しいからきっとものすごく寂しく感じるだろう。何が悲しいといって、無視されることほど悲しいことはない。
子どもの頃、「人」という字は右と左の線が支えあっていると教えられた。だから人は支えあって生きるのだと。
子ども心にその教えは説得力があった。知らず知らずに人間としての生き方を教えてくれるのが昔の教育だったのかもしれない。

「世界がどうなっても構わない」という人になぜそれが間違いかと論理的に言えるほど言葉を持っていないのが悔しい。。。でも、そういう生き方を選らんだ時からその人は世界から疎外されるだろう。
私は凡人だからそんなことにはきっと耐えられないと思う。

スーザン・ソンタグの言葉を書く(自分の言葉で書けないのが悲しいね)。

自分自身について、あるいは自分が欲すること、必要とすること、失望していることについて考えるのはなるべくしないこと。自分についてはまったく、または少なくとももてる時間のうち半分は考えないこと。
この社会では商業が支配的な活動に、金儲けが支配的な基準になっています。商業に対抗する、あるいは商業を意に介さない思想と実践的な行動のための場所を維持するようにしてください。みずから欲するなら、私たちひとりひとりは、小さなかたちではあれ、この社会の残薄で心が欠如したものごとに対して拮抗する力になることができます。
暴力を嫌悪すること。国家の虚飾と自己愛を嫌悪すること。
傾注すること。注意を向ける、それがすべての核心です。眼前にあることを出来る限り自分の中に取り込むこと。そして自分に課された何らかの義務のしんどさに負け、みずからの生を狭めてはなりません。
傾注は生命力です。それはあなたと他者とをつなぐものです。それはあなたを生き生きさせます。いつまでも生き生きとしていてください。
良心の領界を守ってください。

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by reem-akemi | 2005-09-06 01:34 | 政治・経済・国際情勢