毎日思うこと、感じることを日々の時間(とき)の中で綴ります


by reem-akemi
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2003年3月18日と閣議決定

2003年3月18日午前、官房長官が閣議決定を発表する。

「閣議の概要を申し上げます。 法令案件及び人事案件として、お手元の資料のとおり決定・承認されました。…(中略)…最後に、小泉総理から、「イラク問題」について、発言がありました。その内容をちょっと申し上げます。
 『英米両国が決議案の採択を求めないことを表明し、イラク問題は更に緊迫している。我が国は、一貫して平和的解決を求めて努力してきており、ぎりぎりまでその努力は続ける。しかし、間もなく行われるブッシュ大統領の演説では、イラクが平和の道を選ばなければ武力行使もやむを得ないとの決意を示すものと予想される。我が国としても武力行使が現実となる場合を視野に入れて対応に万全を期する必要がある。国民の安全の確保に向け、防衛庁長官、国家公安委員長、国土交通大臣をはじめ関係大臣は、しっかりと取り組んでもらいたい。
 特に、本件が内外の経済に混乱を引き起こし、国民に不安を生じさせるようなことがあってはならない。財務大臣、経済産業大臣、金融・経済財政政策担当大臣は、引き続き為替、原油、株式などの経済・金融市場の動向を十分注視しつつ、不測の事態が生じないよう、日本銀行など関係当局との緊密な連携の下、万全を期されたい。』、以上が総理の発言でした。」


その後、ブッシュ大統領の最後通告演説があり、3時間後小泉首相が記者会見で武力攻撃支持の発表をする。以下は、そのときの質疑応答。

【質問】 日本政府は新たな国連決議があることが望ましいという方針でしたけれども、新たな国連決議の無いまま武力行使が行われる可能性が強まっております。こうした事態をどう受け止められるかということと、新たな国連決議が無いままアメリカが武力行使に踏み切ることにつきましては、正当性について、いろいろな意見もあると思います。総理としてどうお考えでしょうか。

【小泉総理】 今まで日本政府として、国際協調と日米同盟の両立を図る。この重要性をわきまえながら、外交的努力を続けているとその通りにしてきたわけであります。そういう意味において今回、国連安保理が一致結束して対応できなかったということは残念でありますが、この問題については先程申し上げましたようにアメリカのブッシュ大統領も今まで懸命の努力を続けてきた。武力行使につながる決議が無かったではないかという議論もありますが、私(総理)は、今までの一連の国連決議、昨年11月の1441を初め、678、687、こういう決議において、武力行使の根拠と成り得ると理解しております(1)。今回、イラク並びにフセイン大統領がこの国連決議に十分協力してこなかったということについては、国際社会の認識は一致しているんじゃないかと思っております。

【質問】 アメリカが武力行使に踏み切った場合、先程、今の方針を支持するということでしたけれども、日本政府としてはアメリカを支持しますか。日本国民の中には、イラクへの武力行使につきましては、慎重論や反対論も根強くあります。どのように理解を求めていかれるか。

【小泉総理】 極めて少ない可能性がありますが、フセイン大統領が国外退去すればまだ平和的解決が残されておりますから、この可能性は極めて少ないですね、そういう意味において、やむを得ずアメリカがイギリス各国と協力して武力行使に踏み切った場合、日本政府としては、この決断を支持します。もとより日本は、アメリカ、イギリスのように軍隊を派遣して武力行使をするという立場ではございません。例え、そのような事態が起こったとしても、日本は戦争に参加しませんし、これからもこの方針は堅持していきたいと思っております。また、大量破壊兵器、或いは毒ガス等の化学兵器、或いは炭素菌等の生物兵器(2)、これがもし独裁者とかテロリストの手に渡った場合、何十人何百人の規模で生命が失われるということではない、何千人何万人、或いは何十万人という生命が脅かされるということを考えますと、これは人ごとではないなと、極めて危険なフセイン政権に武装解除の意思がないということが断定された以上、私(総理)は、アメリカの武力行使を支持するのが妥当ではないかと思っております。

【質問】 国民にどのように理解を求めていかれるか。

【小泉総理】 これは日本政府としては、今後日米同盟の重要性、そして、国際協調の重要性を両立させる努力は、今後も続けていきます。そして、何よりも戦後50年間、日本の平和のうちに繁栄に導いてきた、これがやはり日米同盟、この重要性をわきまえて国際協調体制を図ってきたからだと思います。戦後50年間以上、我々の先輩たち、国民が培ってきた日米関係の信頼性、これを損なうこと、これは日本の国家利益に反すると私(総理)は思っております。これからも、テロ対策にしても、或いは日本の安全を図る意味において、私(総理)はアメリカとの同盟関係を堅持しながら、今後も国際協調、国際協力、これを追求していかなければならないと思っております。そういう面について、今後国会でも議論が出されると思いますが、いろいろな機会を通じて国民に理解と協力を求めていきたいと思っております。

【質問】 アメリカが武力行使に踏み切った場合、アメリカなどから具体的な貢献、協力を求められることはありませんか。日本としては、戦後復興などについて検討されているということですが、具体的な取り組みを伺いたい。

【小泉総理】 日本としては、例えアメリカ、イギリスが武力行使に踏み切ったとしても、戦争には参加しません(3)、武力行使はしません、戦闘行為にも参加しません。今後、もし戦争が始まった場合には、できるだけ犠牲を少なく速やかに終結することを望みますが、同時にイラクの戦後復興、或いは、これから国際社会への平和と安定のために、日本は何ができるか、何が必要かということを考えながら、日本は主体的に判断していきたいと思っております。


(1)オランダの検証委員会は「安保理決議1441は武力行使を認めていない。したがって米英のイラク戦争は国際法違反である」との結論に達している。英国の検証委員会でもブレアに対し、武力行使ではない第2の方法があったのではないかと追求された。

(2)大量破壊兵器も生物化学兵器もイラクには存在しなかった。10年以上にわたる国連の経済封鎖によりイラクにその余力はなく、サダム・フセインは国民の餓死を防ぐことに必死だったと云われている。

(3)航空自衛隊が大量の連合軍兵士および銃器を運んでいたことはすでに明らかとなっている。兵站活動なくして戦争を維持することは出来ない。

以上、つらつらと書いてきたが、3月18日の流れを見るとイラク戦争支持を決めた「閣議決定」がやはり最大の問題だ。思えば小泉首相は「閣議決定」でさまざまな法案を決めている。たとえば「郵政民営化」などもそうだ。
この「閣議決定」、秘密会議なので議事録もないという。決定したことだけ官報に載る。だとすると、戦争支持にいたる経緯を知るためには英国のように当時の閣僚たちの証言を取らなければならない。いやはや難儀なこと。。。
しかも「閣議決定」は憲法その他の法律でも規定されていず、たんに「慣習」でしかないという。そんなあいまいなことでいいのだろうか???首相の独断ですべてが行なわれていく政治の怖さを感じるのは私だけではないだろう。
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by reem-akemi | 2010-02-26 08:34 | iraq
今日は英国議会の議事録からの思索。

下記のURLは英国議会の2003年3月18日のイラク攻撃についての議事録。
http://www.publications.parliament.uk/pa/cm200203/cmhansrd/vo030318/debtext/30318-06.htm

2003年3月18日、イラク攻撃開始2日前のこと、英国議会はブレア首相の「イラクを攻撃する軍事的理由」の説明に対するさまざまな質疑応答が繰り広げられた。興味のある方はじっくりと読んでいただきたい。A4版で250ページにも及ぶその経過がすべて読めるから。ブレアの言っていることは先日行なわれたチルコット委員会の証言と変わらないが。。。
さて、その中でも興味深いのは日本のイラク攻撃支持についての発言。ブレアはこう発言している。

If we pursue that course, when the threat returns, from Iraq or elsewhere, who will then believe us? What price our credibility with the next tyrant? It was interesting today that some of the strongest statements of support for allied forces came from near to North Korea—from Japan and South Korea.

テロに対する脅威が再び起き、我々が攻撃という手段を取ったなら、イラクや他の地域からの支持があるだろうか?どれだけ信頼性があるだろうか?今日、興味深いことがありました。北朝鮮にも近い日本と韓国から同盟軍に対して強い支持の声明が送られてきたのです。

確かに3月18日、小泉首相はブッシュの最後通告演説の3時間後に「武力行使を支持する」と明言している。ブレア発言が3月18日午後12時半過ぎ。ブッシュ、小泉、ブレア、三者が申し合わせたように3月18日にイラク攻撃支持を表明しているのは、あまりにも出来すぎてはいないか。私はそれに疑問を抱いてしまう。すでに戦争の段取りが出来ていたのだろうと。

英国は攻撃支持についての議論を10時間以上も議会で論じ合って決定したが、日本は一体いつ議論がされたのだろう?世界に向けて国家としての意思表明ならばそれなりの議論があってしかるべきだが、当時国会でそれに対して討議がなされたのか???閣議決定と聞いたことがある。だとしたら国家の方向性に対してあまりにも鈍感すぎはしないか?

3月18日の攻撃支持表明について私の疑問を整理すると
・攻撃支持の決定はいつなされたのか?閣議決定とすると、3月18日以前にあったのか?
・「同盟軍としての支持」だとすると、国会での議論を通さず戦争支持を決定する権限を首相が持っているのか?

小泉政権の最大の問題は、開戦前に戦争の段取りを米英とともにすでに行なっていたという事実だ。
その頃の新聞の見出しを観てほしい。世間がイラク攻撃についていろいろ意見を出していたとき「戦争」はすでに決まっていたのだ。

以下、2003年3月18日の各紙記事見出し
安保理決裂
国連への寂しき別れ
(朝日新聞、2003年3月18日、2面、社説)

イラク攻撃 是か非か
攻撃支持なら孤立する
ー共産党委員長 志位和夫氏
(朝日新聞、2003年3月18日、4面)

民間人保護
「追加議定書」早急に加入を
(朝日新聞、2003年3月18日、15面、私の視点)

イラク攻撃と世界(1)
なぜ今・・・
国際協調 可能性と限界
(毎日新聞、2003年3月18日、1面)

イラク問題とニッポン
攻撃に大儀。外務省は国民に説明を
ー衆院憲法調査会長 中山太郎さん
(毎日新聞、2003年3月18日、5面)

3国首脳声明
見切り開戦避ける努力を
(毎日新聞、2003年3月18日、5面、社説)

小泉首相とイラク攻撃
「世論なき力」は正義か
(毎日新聞、2003年3月18日、7面、記者の目)

新決議求めず
イラク攻撃への秒読みが始まる
(読売新聞、2003年3月18日、3面、社説)

平壌宣言半年
核の脅威をもてあそぶ「異常な国」
(読売新聞、2003年3月18日、3面、社説)

戦争回避へ最後まで努力を
(日本経済新聞、2003年3月18日、2面、社説)

イラク緊迫
百万分の一の望みでも
(東京新聞、2003年3月18日、4面、社説)

フセイン退陣
決断は数秒間で事足りる
(産経新聞、2003年3月18日、2面、社説)

夕刊

国連への期待しぼんだ10年
ブトロス・ガリ前国連事務総長と会見
米政権との親和性崩れ
(朝日新聞、2003年3月18日夕刊、13面、文化)

潮目を読む
「イラク戦争」と世界
混迷に向かう日米同盟 我部政明
「帝国」と国際秩序の際で 李鍾元
(毎日新聞、2003年3月18日夕刊、7面)


戦争支持という重大な決断が閣議決定で行なえるなら私たちは自分たちの知らないところで戦争に行くはめになる。
イラク戦争検証は日本の議会制民主主義のあり方を根本から問う可能性を持っている。
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by reem-akemi | 2010-02-25 09:41 | iraq
昨日の続きです。

ゴールドストーン報告書の勧告について書きます。

1 まず、安保理に対しての要求。
 安保理は、イスラエル政府に国際基準を満たした独立調査団を設立し、その報告を3ヶ月以内に安保理に提出すること。安保理は調査の進捗状況をモニタリングする委員会を設置すること。イスラエルが調査を行なわなかった場合は、国際刑事裁判所(ICC)に付託すること。

2 国連総会に対して
 ゴールドストーン報告の指摘する国際法違反行為についての安保理の対応を国連総会に報告させること。必要あれば、正義のための追加措置を取る必要性を検討すること。

3 人権委員会に対して
 ゴールドストーン報告と勧告を承認すること。

やったぁ!!!!という感じではありませんか?
この措置がきちんと行なわれたら、おそらくパレスチナ問題の解決に道筋がつくかもしれません。

日本政府はこの報告書と勧告を無視したのです。

さて、外務省のサイトにこのようなものがあります(このサイト、最近知人に教えてもらいました)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/gaisho/t_meeting/tm_050305c.html

ここで横田洋三国連大学学長特別顧問なる人物が以下のような発言をしています。
「イスラエルとパレスチナは1947年からずっと紛争が続いているわけです。イスラエルは違法に占拠していると言われている地域に入植者が入って、その入植者たちを守るという名目で大きな分離壁を作って、その壁があるために、これまでパレスチナ人が自由に通れたところが通れなくなって生活上非常に不便を感じているという状況が今あります。」

この見識、呆れませんか?「パレスチナ人が自由に通れなくなって生活上不便を感じている状況」というのが彼の説明。笑っちゃいますemoticon-0132-envy.gif
この人、国連人権委員会にもかかわっていて、国際法の権威(!)でもあるらしい。
パレスチナの状況をわかっての発言なら、まさに犯罪的!

横丁の隠居さんの四方山話ならイザ知らず、権威を嵩にしての発言は公式見解に発展する可能性が大。
外務省のパレスチナ問題の背景を見たような気がしました。

#ちなみに横田氏、ミャンマーの難民問題でもこんなことがありました。
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200712301803480
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by reem-akemi | 2010-02-10 07:38 | パレスチナ
今日はガザの院内集会に参加。
2008年12月から2009年1月にかけて行なわれたイスラエルによるガザへの攻撃は無抵抗な市民を狙ったジェノサイドにも等しい行為だ。報告によると「白リン弾」も使用されたという。
そのガザの攻撃に対し2009年1月12日、国連人権理事会は特別会議を開き、国際人権・人道法違反を調査する独立調査団の設立を決議した。もちろんこの決議は採択されたが、日本はこれを棄権emoticon-0112-wondering.gif

その後、この決議によって4月ゴールドストーン調査団が結成され、9月15日、以下のような報告書が公表された。
1 イスラエルによるガザ封鎖はジュネーブ条約に違反する。即時解除を求める。
2 イスラエル・ハマス双方に戦争犯罪が認められ、人道に対する罪に該当する可能性がある。
などなど。この報告にともなう勧告も行われた(勧告の内容は省略します)。また、この報告書と勧告についても再度特別委員会が開催され、承認する決議が採択されたが日本政府はまたもや棄権

今日の集会の目玉は、棄権をした日本政府・外務省の課長が出席したこと!!!なぜ棄権したのかを聞くことが出来る(^^)v
この課長の発言の前に、1月12日の決議を書きます。そうでないと「なぜ」がよくわからないでしょうから。

1 イスラエルによるガザ攻撃の非難。即時攻撃停止および撤退を要求。
2 イスラエルによるパレスチナの独立に向け、占領政策の停止を要求。
3 人道支援のために、イスラエルによるガザ地区封鎖の解除の要求。
4 国際人権・人道支援の尊重を、すべての当事者に要請。
5 すべての国際人権・人道法を調査する独立調査団の設立を決定。

さて、この要求はきわめて当然と思えませんか?ところが外務省・人権人道課(!)の課長はこれがフェアでないと言いました。つまり、この決議はイスラエルのみに一方的に要求しているものだというのです。
手製のロケット弾で対抗しているパレスチナと、ミサイルを飛ばし白燐弾を人々の上に落とすイスラエルと、現実的にみてどちらの力が強大でしょうか?イスラエルの攻撃をやめてくれということがなぜフェアではないというのでしょうか?被害の大きさの違いを書くと、ガザの死亡者数が約1400人(子どもが300人)。イスラエルが13人(ほとんどが軍人)。。。

いうなれば日本政府はアメリカの言いなりなのです。民主党政府になってもこのテイタラクemoticon-0132-envy.gif
情けないとは思いませんか?!私たちはイスラエルの暴力・レイシズムを止めることが出来ないのでしょうか?私たちは彼らパレスチナの人々へ何も出来ないのでしょうか。。。

心の底から日本政府に要求します。日本政府が良心を持って国連決議を支持し、イスラエルによるガザ地区封鎖の解除を求めることを。
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by reem-akemi | 2010-02-09 22:54 | パレスチナ

ガザ院内集会のお知らせ

今日、二つ目の投稿emoticon-0157-sun.gif

明日、「ガザ」に関する 院内集会が開かれます。

以下はそのご案内。
**********************************************
     ガザ紛争は解決していない
 国際社会は国連決議にのっとった行動を
       2.9 院内集会
**********************************************

日 時: 2月9日(火) 13:30 ~ 14:30

場 所: 衆議院第二議員会館第2会議室
(1階ロビーにて通行証をお渡しします)

地図:http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kokkaimap.htm

【 内容 】
◆ ガザ紛争に関する調査期限後は?
~国際社会のこれまでの動きと今後のステップについて~

◆ 進まぬ復興:ガザの最新情報の紹介

◆ 国会議員からのご挨拶


★国連総会が設定したガザ紛争調査期限が迫っています。
2008年12月27日から2009年1月18日のガザ紛争は、
ガザ地区に甚大な被害を与えました。
その後も続いているイスラエルによる同地区の封鎖政策は、
戦争からの本格的な復興を事実上不可能にしています。
瓦礫はそのまま放置され、学校や病院の割れた窓ガラスすら
新しくすることができません。

昨年11月5日、国連総会は、ガザ紛争に関する
ゴールドストーン報告書に関する決議を採択しました。
同決議はイスラエルとハマスの両当事者に、3カ月以内に、
報告書で指摘された国際人権法違反や戦争犯罪について、
独立した信憑性の高い調査を実施するように求めています。
その期限が今月はじめ、切れようとしています。

重大な人権侵害や戦争犯罪を見逃したままの和平はあり得ません。
院内集会では、ガザ紛争の戦争犯罪追求をめぐる
国際社会の最新の動きや現地の情報を紹介し、短期・中期的に、
日本をふくむ国際社会は何をすべきかを問い直します。

より多くの国会議員、ジャーナリスト、
市民の皆様の参加をお待ちしています。

<共催団体>
社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク
特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)
日本聖公会東京教区「エルサレム教区協働委員会」
日本YWCA
特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン
パレスチナの子供の里親運動
ピースボート
特定非営利活動法人ヒューマンライツ・ナウ

問合せ:
アムネスティ・インターナショナル日本
TEL:03-3518-6777    E-mail:camp@amnesty.or.jp
パレスチナ子どものキャンペーン
TEL:03-3953-1393    E-mail:ccp@bd.mbn.or.jp

******************************************************************
無知ほど恐ろしいものはない。10代の頃、イスラエルのキブツは私にとっては憧れだったemoticon-0107-sweating.gif。イスラエルはショアー(ヘブライ語)-ホロコーストーを生き抜いてきたユダヤ人の約束された国、つまり理想の国として記憶に刻まれた。その土地がパレスチナの民を追い出したものとはまったく思わず。。。

嘘と欺瞞に満ちた国。。。イスラエル
暴力とレイシズムに満ちた国。。。イスラエル

長い時間を経て、やっと私はガッサーン・カナファーニーにたどりついた。
もっと早く彼の存在を知っていたら私の生き方が違っていたかもしれない。
これから少しずつ少しずつ彼に近づこうと思う。
カナファーニーは生きることそのものを教えてくれる「教師」。。。
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by reem-akemi | 2010-02-08 09:13 | 政治・経済・国際情勢

アバターを観る

「アバター」。最初、このタイトルからイメージしたのはYahoo!そう。タイトルの意味が不明だったのだemoticon-0107-sweating.gif。人間の頭脳をリンクさせて動くロボットのようなもの。確かに人間の運動機能は他の生物に比べて劣る。それをアバターなるものでカバーして最高の運動機能を備えた生き物にさせたのだろう。

主人公の元海兵隊員は戦争により半身不随になっている(22世紀まで戦争が続いていると考えるアメリカ人ってどうだろう!)。彼はアバターになってパンドラという星で馬のような生き物とか蛇と鳥が合体したような空飛ぶ生物を乗りこなす。私もやってみたいと思ったのは確かemoticon-0100-smile.gif

この話、どの映画評を観てもイラクを連想する人間がいない。鉱石を採るために原住民を殺してもかまわないという発想は、オイルを取るためにイラクを占領したアメリカの姿。そう思ったときから映像にはまってしまったemoticon-0106-crying.gif。ナヴィ(原住民)の住居である大木が倒れたとき、バグダッドの攻撃がフラッシュバックしてきて涙がとめどなく流れてきた。。。Oh,my God!!!!
自分たち以外の文化を劣っていると考え、自分たちの民主主義をおしすすめ、教育を与えるのはアメリカを中心とした西欧の遣り方。イスラムと西欧のはざまでおきているさまざまな軋轢の要因は西欧側が他の文化を認めないからだと私は思っている。アメリカンあるいはヨーロピアンスタイルが正しいとはいえないのに。。。

ストーリーそのものはきわめて単純。キャラクターも定番。でも、音楽と映像は一流。
ちまちました日本映画の良さも捨てがたいが、こういう大掛かりな映画もたまにはいい。
3Dで観なければ、この面白さは半減かも。
次の3Dは「アリス イン ワンダーランド」。。。「不思議の国のアリス」。私のお気に入り、ジョニー・デップが出演するemoticon-0115-inlove.gif
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by reem-akemi | 2010-02-08 06:57 | 日記
5 「戦争」の検証は国益?

 戦争は人々の生活を根底から変える。家族を失うだけでなく未来そのものも失う。イラク人が再び元の生活を取り戻すには何年かかるのだろう。多国籍軍としてアメリカの戦争を支援した日本も彼らの生活を奪った責任があるが、それをどう償うべきなのか。

 英国の調査委員会はイラク戦争に関わる調査をするが、それはイラクへの謝罪を意味するものではない。紛争に関して将来の外交政策への正しい判断を求めるためのものだと明言している。私はそこに戦争をし続けてきた国家のしたたかさを感じる。イラク戦争を検証することで、過ちの責任をブレア政権に押し付け、現政権は次のステップへ進むための準備をする。謝罪は兵士の遺族のために行なう(重ねていうが、決してイラク国民への謝罪ではない)
 戦争を清算することで、英国は世界に対してフェアな印象を与えることが出来る。そしてイラク政府と新しい関係を結ぶことが出来る。すでに英国の企業はイラク内で原油開発の取引を行なっている。したたかではあるが、それでもこの検証によってこれまで見えなかったさまざまな事実が明らかになるだろう。私はそれに期待する。

 さて、日本でもイラク戦争を検証しようという動きがある。すでに趣旨に賛同した民主党・社民党の議員数名と提案した市民側との勉強会も行なった。
 提起しているのは下記の三項目。

 ①「イラク戦争支持の政府判断に関する見直し」、「自衛隊イラク派遣の判断の是非」、「イラク復興支援への日本の関わり」の3点を検証する独立した調査委員会を政府が設立し、事実関係についての情報開示や調査を行い、個人も含めた道義的・法的な責任の所在を明らかにすること。

 ②調査委員会による検証や、そのプロセス、最終報告などが、最大限公開され、誰にでもアクセスできるようにすること。

 ③検証による最終報告を受けての、日本政府としての見解を国内外に発表すること。

開戦から7年。さまざまなことが少しずつ変わり始めている。

*********************************************

「市民の意見」に掲載した小論は上記で完結しますが、補足としてイラクの汚染の問題、日本政府へのイラク戦争検証の問題などをこのあと書く予定です。
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by reem-akemi | 2010-02-07 09:54 | 小論
4 イラクが枯渇する

 400万人という難民を出したイラクだが、土地が砂漠化することによりさらに多くの難民が出ると予想されている。かつて4大文明の発祥の地といわれたメソポタミア(イラク)の地には二つの大きな河、チグリスとユーフラテスが流れている。長さ2780キロのユーフラテス河はトルコ山間部を源としてシリア領内を通過する。
  一方1900キロのチグリス河はトルコからイラクへ流れ、イランからの支流もチグリスに注ぐ。両河川の合計水量は年間800億トンだったが、トルコ・イラン・シリアの治水によって水量が減少しつつある。

 European Water Association(ヨーロッパ水協議会)の報告によると、2040年までにイラクは両河水の水を完全に失うと警告している。特にチグリス河がトルコの巨大ダムにより年間300億トン流水量を減らし、その流れが変わることで下流にある水力発電所も大きな影響を受けるだろうといわれる。実際チグリス河の水量はこの25年間で25%減少している。
 また1993年にトルコはユーフラテス河の上流にも世界第6位のアタチュルクダムを完成。このダムは現在89億キロワットを発電し、ハラン平原を潅漑し18万エーカー以上の農地を生み出した。農家はこの土地で品質の優れたトルコ綿を生産している。が、これによりユーフラテス河の流水量が20%減少した。

 イランとシリアもチグリス河流域に多くのダムと貯水池をつくりイラクの水不足に拍車をかけている。またイラク南部にはチグリス河とユーフラテス河が合流したシャットゥルアラブ河があるが、イランがそこへ流れる支流の流れを変えたため塩分濃度が増加、塩害が発生し耕作できなくなった農民が難民化している。つまり、シャットゥルアラブ河の水位が低下したために海水が逆流現象を起こしたのだ。

 またダムから流れる土砂は両河川の水路、運河に沈殿し、さらに氾濫原にも堆積する。もともとイラクでは土壌そのものが塩分を含んでいるため大量の水で土地を洗い流す必要があった。しかしそれもイラク政府の予算不足で水路の清掃が出来ない状態だ。川床の堆積とともに、ゴミや未処理の汚水が川に捨てられているのも河川の汚染に拍車をかけ、公衆衛生上大きな問題となっている。

 数年におよぶ戦争もイラクの砂漠化に影響を及ぼしている。砂漠防止化に役立ち農民の収入源であったナツメヤシ(註)が戦争のたびに破壊されたからだ。いまや農民が捨て去った土地はトゲのある潅木で覆われ荒地となっている。南部だけでなく砂漠化はイラク北部にも及んでいる。ニネヴェ州では家屋・道路・農地が砂で覆われてしまったので70ヵ村の農民が土地を離れた。

(註) 生のナツメヤシは栄養価が高く糖分は75-80%ある。ビタミンA、B、D、繊維、プロティン、少量の脂肪分を含み、また水分も含まれているので、1粒あれば生命を1日維持できるとさえ言われている。ジャム、ゼリー、ジュースなどに利用され、日本でもおたふくソースの原料として使われる。乾燥させたナツメヤシは長期間の保存に耐え遠方まで運搬可能だったため旅行者の携帯用食物として、遊牧民の主食として重宝され、長い間交易品として栽培され続けてきた。バビロニア地方(イラク)は土壌に塩分があったため小麦の生産に向かなかったが、ナツメヤシは土壌の塩性にも耐性があったためナツメヤシ園が広く経営されてきた。
 イラクの主要な輸出品であったナツメヤシだが、長く続いた戦争により80%が失われたという。
* イラクとナツメヤシについてはイラク女性・リバーベンドのブログ「Baghdad Burning」、2003年10月13日の記述をお読みください。


*資料はThe Middle East Media Research Institute (MEMRI)から引用しました。

(続く)
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by reem-akemi | 2010-02-06 08:50 | 小論
2 ブレア前首相も証人に 

 7月30日、委員長ジョン・チルコットは次のように述べる。
「この調査委員会の目的は英国とイラク戦争との係わり合いを調べることです。すなわちイラク戦争に参加した経緯とそこで何が起きたのかを出来るだけ正確に迅速に調査し、かつそれを教訓として、誤りがあったならそれを将来に生かすため議会に報告します。議会はそれを受けて討議を行ないます。調査の対象となるべき期間は2001年から2009年7月末までとします」。

 首相から任命された4人の委員(マーチン・ギルバート[歴史学者]、ローレンス・フリーダム[歴史学者]、ジョン・チルコット[委員長、公務員]、バロネス・U・プラッシャー[公務員]、ロデリック・ライン[外交官])と彼らを補佐するために2人の専門家(軍事:ロジャーウィラー卿元参謀長、国際法:ディム・R・ヒギンズ元国際司法裁判所所長)が配置された。
 委員会の証人喚問は2009年11月24日から始まり2010年2月前半までかかると予想され、証人はブレア前首相(註1)を始め、2003年当時の外務大臣、駐米英国大使、国連大使などにも及び、さらにブラウン現首相も証人喚問される予定だ。証言はすべてウェブサイトに公開され世界中の人間が読むことができる。
(http://www.iraqinquiry.org.uk/)

3 だから傀儡政権に?

 イラク開戦前の2003年2月10日、英国の軍事関係者たちは、ラムズフェルド米国防長官が米国内の反対派を抑えイラク攻撃を決めていながらも戦後の復興計画がまったくないために、急遽彼ら自身で計画の青写真をたてることとなる。
 この計画を補佐したティム・クロスはこの時点でイラク側に次の政府を担う組織が皆無であることに気づく。そしてイラク戦争は始まり、英米はイラクに侵攻するが、占領後もイラクには公的な政治指導者は存在しなかったと証言する。
 ティム・クロスは自分たちがイラクの歴史・国の状態をいかに把握していなかったかを知る。ある者の言葉を借りれば「ソケットやプラグはたくさんあるが、どれも接続されていない」。つまりサダム政権が倒れたあとに出てきたのは、サダムに追放されたチャラビ、アラウィなどの亡命政治家であり、イラク・イラン戦争で追われイランへ亡命していたハキム兄弟(シーア派)だった。彼らの共通点といえばサダムに対する憎しみだけである。

 2002年12月のイラク侵攻を決定したロンドン会議においても彼ら亡命政治家たちは自分の利益を主張し互いにののしりあっていたという(「イラク占領」パトリック・コバーン、緑風出版より)。
 ブレア政権の外交アドバイザーであり現駐米大使であるナイジェル・シェインウォルドは、米国がスンニ派とシーア派の内紛を悪化させるだろうと予測していたことを証言する。
 検証委員会の規定では英国政府と共有されている外国(アメリカを指すのだろうか)の資料も調査し、ヒアリング対象は外国当局者にも及ぶことになっている。委員会の調査がこれからどのような展開を見せるか興味深い。

(註1) ブレア前首相の喚問は1月29日に行なわれた。彼は、大量破壊兵器があるなしに関わらず9・11事件以降テロを支援するサダム・フセイン政権を倒す必要があったこと、そして、その選択(イラク攻撃)は間違っていないと「侵略」の正当性を主張する。

(続く)
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by reem-akemi | 2010-02-05 06:45 | 小論
2月1日発行の「市民の意見」にイラク戦争に関する小論を掲載しました。ここに再掲します。この小論では英国のチルコット委員会(イラク戦争を検証する独立調査委員会)のこと、現在イラクが抱える課題についてふれました。

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1 イラク戦争の検証

 「スンニ派急進主義者(註1)、追放されたバース党員(註2)、シーア派原理主義者(註3)との間で内戦が起きることは予測されていたが、これほどの暴力が生まれると知っていたらブレア政権はイラクに侵入しなかっただろう。ムバラク大統領(エジプト)はこの戦争が100人のビンラディン(註4)を生むと警告してきた」。
 現英国情報局秘密情報部の責任者であり2003年英国特使としてバグダッドに駐在し、ブレアの政治顧問も勤めたジョン・サワーは2009年12月19日に開かれたThe Iraq Inquiry(イラク戦争を検証する独立調査委員会)の証人喚問でこのように証言した。

 イラク開戦から6年後の2009年7月30日、英国はThe Iraq Inquiryを設立し、戦争に参加した経緯と軍事関係のすべて、そして占領後の復興支援策などイラク戦争を全面的に振り返るための調査を開始した。これまでも英国はイラク戦争に関連した調査を4回(下院外交特別委員会調査、フットン調査、英国議会防衛特別委員会調査、バトラー調査)行なってきたが、しかしそれらの調査が政府から独立したものでなく、個人の責任(おもにトニー・ブレアに対する)が問われなかったとして、亡くなった兵士の遺族たちは、2005年10月、政府に公的な調査を新たに求めた。

 遺族たちの要求は、一度は政府に拒否されるが、2006年7月27日再審を求める権限が裁判所によって認められ、2007年6月、保守党が「記憶が消え、記録が破られ、文書の追跡が出来なくなる前にイラク戦争の調査を実施するべきだ」と主張して英国議会に法案を提出する。
 一方、イギリスのシンディ・シーハンといわれるローズ・ジェントルは2008年2月英国最高裁判所に「政府は戦争の合法性を説明する独立した調査を行なうべきだ」と要求。それをうけて2008年3月18日、保守党と自由民主党は彼女たちの要求を入れる形で改めて法案を提出した。翌2009年6月15日、ブラウン首相(労働党)はバスラに駐留する軍隊が撤退した後にイラク戦争の調査を行なうと発表。そしてイギリス軍が撤退した7月末委員会は正式に発足する。

 ここにいたった経緯にはジャーナリズムの力が大きく作用した。たとえば2004年3月の防衛特別委員会調査について、イギリス軍の軍備品不足、イラク戦争後の復興計画が皆無であったこと、などを大きく報道し、またイラクにおける大量破壊兵器の存在を調査したバトラー調査では個人の責任が取り上げられてないことを強く非難した。その結果、2008年には国民による政府への圧力は無視できないほど大きくなっていった。

(註1) 原文では「ジハーディスト」。占領に対する抗議をジハード(聖戦)だとする思想あるいは思想の持ち主。
(註2) サダム政権下、バース党は大きな権力を握っていたが、戦後すべてのバース党員が役職から追放された。
(註3) イラク・イラン戦争でイランに逃れたシーア派たち(ハキム兄弟)、および弾圧されていたサドル派(ムクタダ・サドル)などが戦後怨讐を晴らすかのようにスンニ派市民を攻撃する。
(註4) オサマ・ビン・ラディン。サウジアラビア出身。ソ連のアフガン侵攻に対しムジャヒディーン(聖戦士)を組織してソ連と戦う。その後、サウジからの米軍基地の撤退を要求して反米闘争に入る。

                      (続く)
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by reem-akemi | 2010-02-04 06:33 | 小論