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毎日思うこと、感じることを日々の時間(とき)の中で綴ります


by reem-akemi
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シーア派

リバーのブログで気になっていたことがあった。

2月11日の記述の以下のところだ。

私は強い光になれてきたので目を細めてみると、彼らが目と口だけ開いたマスクをかぶっていることに気がついた。

イラク国境警備隊は多国籍軍のお下がりのスタイルだったはずだ。リバーの記述では、治安部隊のスタイルはまさに銀行強盗を思わせる。ま、やることは泥棒だから同じようなものだけど。

それでバグダッドにいる友人に聞いてみた。

Q「治安部隊はどのようなスタイル?警官風それとも黒マスク?」
それに対して、彼はこう答えてきた(私がバドル旅団と聞いていないにも関わらず)。
A「バドル旅団は、治安部隊であれ警官であれ、黒マスクで顔を隠している。なぜならザルカウィ、サダム軍(サダム・フセイン)に顔を知られたら、本人および家族に危険がおよぶから」

そうか。リバーを襲撃したのはバドル旅団だったのかと納得。だが、米軍が周囲を包囲していたという記述に疑問がわく。
先ごろアメリカはイランの介入に危機感を抱いているというニュースを聞いたばかり。ジャドリヤ地区の秘密刑務所を解放したのも米軍だったはず(この刑務所は内務省の管轄)。

米軍は一方でバドル旅団の治安部隊と一緒にスンニ派狩をして、他方でスンニ派の囚人を解放する。
矛盾に満ちたその行動から考えられるのは①米軍の指揮系統がバラバラ、②秘密刑務所の解放はポーズ(いまさら正義の味方を演じても無理)

いずれにしてもアメリカのイラク占領は末期に近づいている。アメリカにシーア派を抑えることは出来なくなった。

シーア派のムクタダ・サドルがイランを訪問したあと、先日はヨルダンを訪れ親交を深めている。そのキーワードは「反米」。

バグダッドの町は空き家が増えたという。3月になれば砂嵐がやってきて、春が目の前だというのに…。
by reem-akemi | 2006-02-22 09:58 | iraq