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毎日思うこと、感じることを日々の時間(とき)の中で綴ります


by reem-akemi
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ガザー日本政府の対応について

昨日の続きです。

ゴールドストーン報告書の勧告について書きます。

1 まず、安保理に対しての要求。
 安保理は、イスラエル政府に国際基準を満たした独立調査団を設立し、その報告を3ヶ月以内に安保理に提出すること。安保理は調査の進捗状況をモニタリングする委員会を設置すること。イスラエルが調査を行なわなかった場合は、国際刑事裁判所(ICC)に付託すること。

2 国連総会に対して
 ゴールドストーン報告の指摘する国際法違反行為についての安保理の対応を国連総会に報告させること。必要あれば、正義のための追加措置を取る必要性を検討すること。

3 人権委員会に対して
 ゴールドストーン報告と勧告を承認すること。

やったぁ!!!!という感じではありませんか?
この措置がきちんと行なわれたら、おそらくパレスチナ問題の解決に道筋がつくかもしれません。

日本政府はこの報告書と勧告を無視したのです。

さて、外務省のサイトにこのようなものがあります(このサイト、最近知人に教えてもらいました)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/gaisho/t_meeting/tm_050305c.html

ここで横田洋三国連大学学長特別顧問なる人物が以下のような発言をしています。
「イスラエルとパレスチナは1947年からずっと紛争が続いているわけです。イスラエルは違法に占拠していると言われている地域に入植者が入って、その入植者たちを守るという名目で大きな分離壁を作って、その壁があるために、これまでパレスチナ人が自由に通れたところが通れなくなって生活上非常に不便を感じているという状況が今あります。」

この見識、呆れませんか?「パレスチナ人が自由に通れなくなって生活上不便を感じている状況」というのが彼の説明。笑っちゃいます033.gif
この人、国連人権委員会にもかかわっていて、国際法の権威(!)でもあるらしい。
パレスチナの状況をわかっての発言なら、まさに犯罪的!

横丁の隠居さんの四方山話ならイザ知らず、権威を嵩にしての発言は公式見解に発展する可能性が大。
外務省のパレスチナ問題の背景を見たような気がしました。

#ちなみに横田氏、ミャンマーの難民問題でもこんなことがありました。
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200712301803480
by reem-akemi | 2010-02-10 07:38 | パレスチナ