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毎日思うこと、感じることを日々の時間(とき)の中で綴ります


by reem-akemi
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グランドゼローその2

今日はグランドゼロを2回目に訪れたときのことを書こうと思う。

JVCの佐藤真紀さんはグランドゼロでイラクの白血病で亡くなった子どもたちの追悼をしたいと言い出した。彼は子どもたちに書いてもらった絵を持参してグランドゼロに向かった。

星条旗のはためく下、彼はおもむろに子どもたちの絵を広げ始めた。絵を描いた子どもたちはすでにこの世にいない。イラクでは白血病は薬が手に入らないためにほとんどの子どもたちは亡くなっていくのが現状だ。戦前は経済封鎖のために薬が入らず、今は戦闘の激化で薬が入らない。
彼にはそれが悔しいのだろう・・・。

まず一人の女性が子どもの絵に足をとめた。じっくりと見ていく。次に一人の少年が絵をくいいるように見つめた。

と、ほどなく警官がやってきた。
警官は真紀さんにこう問い詰めた。
「ここで何をしている?」
「セレモニーです」
「何のために?」
「戦争で亡くなった人、このグランドゼロで亡くなった人を追悼するためです」
しばらく考えたあと
「OK!」と言って、絵をながめ足ばやに立ち去った。

グランドゼロの金網の前では一人の老人が笛を吹いていた。彼もセレモニー?

そして一人の黒人が「私は事件を目撃した」と大きな声で叫ぶと飛行機がビルに突っ込んだ様子を観光客に説明し始めた。

グランドゼロはまことに不思議な場所である
by reem-akemi | 2005-06-05 00:50 | NewYork