毎日思うこと、感じることを日々の時間(とき)の中で綴ります


by reem-akemi
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

2006年 11月 13日 ( 1 )

2006年11月13日

編集者注:ラマディの状況が緊迫しているため、Qが書いてからアップするまで若干時間がかかっています。でも安心してください、必ずすべての話を書くでしょうから。

僕の耳に声が聞えてきて目が覚めた…
「ヘイ、ユー、英語男、起きろ…今すぐ起きるんだ…ほら、ほら…お~い…」
おぉ…、夢をみてたのか…僕はどこにいるんだ??……あぁ、そうか、僕は勾留されていたんだ…あたりを見て気がついた。
「ヘイ…へい、夢を見てないで起きろ…. 」 海兵隊員が叫んだ…彼は格子の向こうにいた。
「他のものを起こせ、食事の時間だと伝えろ…さぁ」
彼は僕のほうを指さしてやかましく言った…まるで命令するように。
「OK。OK…」

午前4時30分だったーー海兵隊員から聞いて時間がわかった。
僕は兄を含む他の4人を起こした。兄に話しかけるチャンスを見つけたとき…兵士が食品袋を僕に手渡した。……それは兵士用の食べ物だった…彼らは袋から何かを取り出した…暖められた物体と、プラスチックスプーン、それからあと…なんだったか思い出せないものがいくつか…。

それぞれ一袋ずつもらった…率直に言って、その食べ物はホントにまずかった…僕たちはビスケットとケーキだけ食べた…食べている間、僕たちはお互いに言葉をかわす機会を得た…「どこから連れてこられたんだ?」 「家族はどこに住んでいるのか?彼らはなぜ君たちを逮捕したんだ?」などと囁きあった…僕はみんながなぜ捕らえられたかを知らないのがわかった!!!! 僕たちは部屋のまんなかに座っていた。部屋はとても汚く…寒く…僕たちは凍えていた…エアコンはあったけど壊れていた…ところで僕は基地では電気が24時間来ることに気がついた…アメリカ人は僕たちの電気を使っている…僕たちの街には電気が来ないというのに。

僕は午前3時以降に食事をする理由を説明しなければならなかった…なぜってラマダンではイスラム教徒は一日中断食をするから.…ラマダンは毎年1ヶ月続く…僕は母と一緒に食事をする…母は僕が家族のためにジュースを作る手伝いをするのを喜んでくれる…僕は時々台所でそんなふうに過ごすのが好きだ…かといって料理をつくるのは全然ダメだけど…。
とにかく、食べ終えると、海兵隊員が僕をどなりつけた。
「全員ベッドに戻れ…しゃべるな…さっさとしろ」
僕は彼が言ったことをみんなに伝えた…

ひとり、おかしな勾留者がいた。彼は面白いことが好きだった…僕が兵士の言ったことを彼に伝えたにもかかわらず彼は動かなかった。部屋に座って兵士の叫び声を無視した!!!
「おいオスマン…何をしているんだ…べッドに行けよ、兵士が怒るぜ」他の者がオスマン(いたずらな拘留者)に言った。オスマンはやっぱり彼のことも無視した…それから「一人にしてくれ…彼に僕が気が狂ったと云ってくれ…さぁ」と言った…彼は僕たちに行けと手で合図した。それからオスマンは「Q、Q…」と僕を呼んだ。
「何か問題が起きたかと兵士が尋ねたら、僕は気が狂っていると云ってくれ、わかった???
頼むよ」
僕はそれを聞いて驚いた…けれど僕はオスマンのいうようにするつもりだった。彼がそうしたいなら…僕たちはやる必要がある。
「ヘイ、ユー、英語男…こいつどうかしたのか…俺の言うことがわからないのか…こいつの言うことがお前にわかるか…??どうしたんだ…こいつに云えろ、ベッドに移らないなら今すぐ俺がベッドに連れていくと…早く伝えろ」兵士は怒って言った。
「いいえ…彼は貴方のいうことはわかります…でも彼は狂っているんです…彼は正常じゃない」僕は兵士に言った
「OK…OK…、お前がヤツをべッドに連れていけ。俺はもうそいつをここに置いておきたくない…お前あっちに連れていけ。。わかったか?」
僕はオスマンに近づいた…
気の良いオスマンはおかしい動作をしていた…彼は恐怖の目で僕を見ると、あわてて自分のベッドに走った…おぉ…彼は急にジャンプをしてベッドに飛び込み僕を脅かした。他のものたちはこの様子を見て笑った……全員おなかの底から笑った。オスマンはこの最悪の状況で皆を笑わせることに成功した…それは感謝に値する。それからオスマンは毛布をかぶり、僕を見続けた…彼の体は震えていた…彼は素晴らしい役者だ!!!

兵士の目はオスマンに注がれていた….そして彼もまた笑い始めた。「ヘイ、なぜ彼はお前を見ているんだ……彼はお前が恐いのか」と僕に尋ねた。
「わからない…彼はヘンだ…僕は恐いよ」
「いやいや、、恐がることはない…」
僕は返事をしなかった。
「ところで…どこで英語を学んだのか教えてくれ…イギリスに住んでいたのか??さもなければどうして??」
兵士はまたもこのつまらない質問をしてきた!!!
「僕は、ここ、イラクの大学で英語を勉強しました。」
「戦後か…そうだろ??」
「いいえ…2000年に卒業しました…」
「おお。いや、それは不可能だ。戦前、イラクでは英語を学ぶことは許されてなかったと聞く」と、信じられないというように言った。
「いいえ…イラクでは、小学校から基本的な学問として英語を勉強して、大学を卒業するまで続きます」
私は答えました。
「本当か。。。知らなかった…それは良い…うん、それは良いことだ。ところで、お前はイスラム教徒か?」
「はい」
「スンニ派?それともシーア派?」
「う~ん….この質問には答えたくない…差別になるから…」
「いやいや、ただここでスン二派に会ったとしたら…お前のことをもう少し知りたいと思ったんだ…夜は長いし、誰かと話したいと思ってね…それに興味深い話だったし…直接勾留者と話したのは初めてだ 」
「えぇ…僕はスンニです…」
「お前は大学で勉強したと云ったね…どこの大学?…バグダッド?」
「いいえ。ここ、ラマディです」
「ラマディに大学があるのか???ワォ、驚かすなよ、本当か??」
「もちろんです….今、貴方はアンバール大学のひとつにいます…。このビルはアンバール大学の建物です」僕は周囲を指差して言った。
「何…この建物…お前は何を言ってるんだ??」
「僕は、貴方達の軍隊が大学を占領して、多くの学生が研究する場、勉強する機会を過去2年間も失っていると云いたいのです」
「この建物は…何の大学なんだ??」
「農業大学でした…この建物はその一部です」
「お前はそれを知っているのか…お前はここで、この大学で勉強したのか??」
「いいえ。僕は街の反対側の他の大学で勉強しました」
「どんな…私はお前がどんな勉強をしたのか?と云っているんだ」
「エンジニアリングです」
「どういうエンジニアリング?」
「機械工学」
「おお。。非常に危険だ…。そうか。お前は爆弾をつくる技術があるのか??」
「僕は機械工学を学んだけど、爆弾ではない!!」
「しかし、技術者は、爆弾と銃を研究して、それらをつくることも出来る…」
「誰であれ、ほんの少しの機械知識と悪いことをしようという気持ちがあれば、爆弾を作ることは出来る」
「そうか…今やっと、お前がなぜ逮捕されたのかわかった」と、彼は言った!!!

ーー続くーー

(翻訳 細井明美)
[PR]
by reem-akemi | 2006-11-13 01:35 | イラク・ラマディから