世界平和研究所(会長 中曽根康弘)が独自の改憲試案を発表した。現行憲法の根本的見直しを図っている。
そもそも一シンクタンクの試案を一面中央の位置に新聞発表することが異常だ。たとえ、それが現実に政治に反映するものであったとしても(あってはならないのだけど)、まるで決まったかのような印象・「刷り込み」を受ける。
ともあれ、この試案には全面的に反対だ。なぜなら憲法の意味するところがまったく正反対だからだ。
憲法は国民が安全かつ平和に生きていくために国家がなすべきことを決めた約束事。国家を規制していくためのものと私は学んだ。ところが平和研究所の試案はそれと異なり、国民を規制していくものとなっている。
これは改憲どころの話ではない。民主主義の憲法が国家主義の憲法に変わってしまうのだ。
護憲派の人々は憲法9条のみをクローズアップして発言するが9条にとらわれていると大きな問題を見逃してしまうのではないだろうか。
なぜ憲法に「家族」の維持・形成の努力義務が盛り込まれるのだろう?どんな家庭を作ろうと国家が干渉することではない。そんなこと余計なお世話だ。
安定した家庭を作ることを強制する前に子どもを安心して育てられる経済的環境を整えること、女性が不利益をこうむることなく働ける労働環境、婚外子が差別を受けない環境など、社会的な法整備こそが求められるのではないか。
国民に責任が求められるものではなく国家の責任により解決が図られるべきものだと私は思う。
また国民の義務のところで「国の平和と独立を守る責務がある」としているのも気になるところ。これは「徴兵制」の布石ではないだろうか。。。
内閣総理大臣の権限を強くし、緊急事態が発生した場合は自由・権利の制限も憲法に入れるという。
冗談じゃあない。ヨーロッパがユーロとなり、韓国と北朝鮮が融和していく時代に、いつまで頭の中で戦争をしているの?第二次大戦の亡霊はさっさと消えてしまうべきだ。そう、中曽根さん、貴方のことよ。
Posted by hope at 15:11 | 政治・経済・国際情勢
そもそも一シンクタンクの試案を一面中央の位置に新聞発表することが異常だ。たとえ、それが現実に政治に反映するものであったとしても(あってはならないのだけど)、まるで決まったかのような印象・「刷り込み」を受ける。
ともあれ、この試案には全面的に反対だ。なぜなら憲法の意味するところがまったく正反対だからだ。
憲法は国民が安全かつ平和に生きていくために国家がなすべきことを決めた約束事。国家を規制していくためのものと私は学んだ。ところが平和研究所の試案はそれと異なり、国民を規制していくものとなっている。
これは改憲どころの話ではない。民主主義の憲法が国家主義の憲法に変わってしまうのだ。
護憲派の人々は憲法9条のみをクローズアップして発言するが9条にとらわれていると大きな問題を見逃してしまうのではないだろうか。
なぜ憲法に「家族」の維持・形成の努力義務が盛り込まれるのだろう?どんな家庭を作ろうと国家が干渉することではない。そんなこと余計なお世話だ。
安定した家庭を作ることを強制する前に子どもを安心して育てられる経済的環境を整えること、女性が不利益をこうむることなく働ける労働環境、婚外子が差別を受けない環境など、社会的な法整備こそが求められるのではないか。
国民に責任が求められるものではなく国家の責任により解決が図られるべきものだと私は思う。
また国民の義務のところで「国の平和と独立を守る責務がある」としているのも気になるところ。これは「徴兵制」の布石ではないだろうか。。。
内閣総理大臣の権限を強くし、緊急事態が発生した場合は自由・権利の制限も憲法に入れるという。
冗談じゃあない。ヨーロッパがユーロとなり、韓国と北朝鮮が融和していく時代に、いつまで頭の中で戦争をしているの?第二次大戦の亡霊はさっさと消えてしまうべきだ。そう、中曽根さん、貴方のことよ。
Posted by hope at 15:11 | 政治・経済・国際情勢
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by reem-akemi
| 2005-01-21 15:11
| 政治・経済・国際情勢